「暖パン。」世界同時発売/ユニクロ、東レ、カイハラが共同開発
2010年11月11日 (木曜日)
ユニクロと東レ、カイハラは発熱、保温機能を持つ「暖パン。」を共同開発した。レディースは「Wヒートテックジーンズ」(3990円)「Wヒートテックスキニーフィットパンツ」(同)、メンズは防風性と透湿性に優れたウレタンフィルムを採用した「防風ジーンズ」(4990円)「防風イージーパンツ」(3990円)の各2型。東レの合繊とカイハラのデニムの技術を融合させた高機能ボトムとして、国内外の「ユニクロ」で一斉に発売する。
ヒートテックジーンズはインナーと同様、体から発生する水蒸気を繊維が吸着し発熱する。裏側は起毛加工による空気層の断熱効果を引き出し、はいた瞬間から暖かさを感じるという。ミルクプロテインを配合ししっとりしたはき心地を実現。ストレッチ、美脚美尻効果を付与した。
防風ジーンズはウレタンフィルムを、表側のコットン100%デニムと裏側の保温性のある起毛トリコットの間に挟みこむことで、冷たい空気の浸入を防ぐ。透湿性が高く衣服内の水蒸気は放出されるため蒸れない。自然な色落ちと風合いが楽しめ、アウトドアやバイクにも最適だ。
販売目標は非公表だが、ユニクロの大笘直樹取締役は10日、都内で開かれた商品説明会で同商品を「日本の繊維産業の最先端技術の融合から生まれた高機能ファッションボトムス。『ジャパン・テクノロジー』で新しい分野、新しい市場を開拓する足がかりにしたい」と意欲を語った。これを受け、小川彰東レGO推進室長は「全く新しい価値を創出したと自負している」、貝原潤司カイハラ社長は「快適性とファッション性を兼備した新アイテム」と期待を込めた。