テキスタイルとフレキシブル・マテリアル加工技術の国際見本市/テックスプロセスドイツ・フランクフルトで5月24~27日に開催

2011年03月25日 (金曜日)

機能素材の加工に革新的な提案

 メッセ・フランクフルトがドイツ・フランクフルト国際見本市会場で開く、テキスタイルとフレキシブル・マテリアルの総合見本市「テックスプロセス」の開催内容が発表された。5月24~27日の開催に向け、すでにドイツ、イタリア、日本、中国、韓国、台湾などのテキスタイル加工技術を持つ企業で、出展スペースの75%が予約で埋まっている。

縫製関連機器を中心にスペースが埋まる

 メッセ・フランクフルトのデトレフ・ブラウン取締役は「マーケットからの反響はすばらしく、毎日のように出展申し込み書が到着している。この見本市のコンセプトが正しかったことが証明された」と述べる。

 国際性や最新鋭の機器の集結、2年に一度の開催など、欧州の先進見本市に求められる要素に加え、テクテキスタイルとの同時開催で、来場者が他にない幅広い製品とサービスを体験できることは大きなメリットとなるという。

 現在、テックスプロセスに出展受付を済ませた企業は韓国の刺繍・縫製機メーカーのサンスター/SWF、イタリアの裁断機・スプレッディングマシンメーカーのモルガン・テクニカ、中国の縫製機器メーカーのニュージャックとゾジェなどがある。

 縫製関連機器を集める「ホール5・1」は、すでに予約で埋まっており、ITソリューションとカッティング関連機器を集める「ホール4・0」のスペースもほとんど残っていない状況だ。

 テックスプロセスの出展者はオートメーション、生産性と耐久性の向上、サスティナビリティー、トレーサビリティー、エネルギー効率、ボディスキャニングなどのトレンドテーマに関する革新技術を展示する。プロセスや製品フローの最適化に加え、展示での注目ポイントとなるのがRFID技術などの使用により、テキスタイルのバリューチェーンを分かりやすく示す手法だ。さらに機能素材の加工に関する革新的なソリューションも示される。

多くの後援団体が見本市に協力

 テックスプロセスの基本コンセプトの策定にはドイツ機械工業連盟(VDMA)傘下の衣料皮革技術協会が協力する。このほか出展者側の協会として中国縫製機械協会、南北アメリカ縫製品・設備・サプライヤー協会が協力している。来場者側ではジャーマンファッション、ダイアローグ・テキスタイル・アパレルが、このほか欧州繊維産業連盟や国際アパレル連盟が世界各国のメンバー協会を経由し、テックスプロセスのアピールに務める。

 VDMA衣料皮革技術協会のエルガー・シュトラウブ氏は「テックスプロセスへの良好な反応は、アパレル業界とテキスタイル加工業会の双方が、欧州に強い国際見本市を求めている証明だろう」と話し、フランクフルトでの開催は理想的だと指摘している。

 ジャーマンファッションのトーマス・ラッシュゼネラルマネージャーは「ドイツファッション産業の代表として、テックスプロセスをアパレルメーカーとテキスタイル加工業に向けた有用なあらゆる情報を集める好機である」と捉えている。とくに「各国のアパレルメーカーの状況を知ることができる『Source It!』プラットフォームを高く評価する」と期待を示す。

 「Source It!」は世界的なアパレルメーカーなどを中心とした、世界各地の生産拠点によるプレゼンテーションで、それぞれの生産環境を公開する。ファッションブランドは現在の世界各地の生産拠点の最新動向を知ることができる。

 出展者の中から優秀なものを表彰する『イノベーションアワード』などのイベントも開催し、見本市を盛り上げる。

機能繊維と不織布のテクテキスタイルと同時開催

 同時開催のテクテキスタイルの会場へはテックスプロセスの入場券があれば無料で入ることができる。テクテキスタイルは生地、糸、不織布、コーティング済みテキスタイル、複合材、接着剤のほか機能素材全般をそろえ、テックスプロセスとの「完全な補完」関係の展示会となる。

 出展ジャンルは靴と衣料品の製造の「クロステック」、人の安全とモノの保護の「プロテック」、スポーツとレジャーの世界の「スポーツテック」、家具・室内装飾品、フロアカバリングの「ホームテック」、自動車・鉄道・宇宙・航空・造船関連の「モビルテック」、広範囲にわたる商品の包装・保護・輸送の「パックテック」の6部門。

 開催期間は5月24~26日とテックスプロセスより一日短いが、45カ国から集結した1200を超える出展者が集まる。期間中の広範囲なカンファレンス・プログラムによって関連業界の最新動向をつかむことができる。

 テックスプロセスはフランクフルト国際見本市会場の4・0、5・0、5・1、6・0を使用し、テクテキスタイルは3・0、3・1、4・1を使用する。会場間の行き来も容易だ。

 テックスプロセスの出展者はインターネット(www.texprocess.com)で詳細を閲覧可能。