溶着ミシンのクインライト/テックスプロセスで産業資材分野にも訴求

2011年04月22日 (金曜日)

 クインライト電子精工(和歌山市)は、5月24~27日に、ドイツ・フランクフルトで開催されるテキスタイルとフレキシブル・マテリアルの総合見本市「テックスプロセス」に自社の溶着ミシンを出展する。

 近年、スポーツアパレルでは、溶着技術による縫い目部分の平滑さや動きやすさを差別化ポイントとして打ち出すケースが増えており、高度な溶着技術に注目が集まりつつある。

 今回出展するのは超音波溶着の「LWU―3016」、熱溶着の「LHP―BB1」「LHP―PP1」、ヒータープレス機「LHP―HSC―0201」の3機種4タイプ。

 「LWU―3016」は超音波溶着機の最新型で、多彩な溶着加工対応ができる同社の「LWU―3015」の機能を絞りこむことで価格を抑え、導入のハードルを下げる。熱溶着タイプの機種は同社の独自機能「ホット&クール」で、溶着後の素材を速やかに冷却することで、安定した品質と生産性を両立できるという。同社では2006年ごろから現地でのアピールに注力している。今回のテックスプロセスでも最新機種による生産性の向上のほか、超音波と熱の両方の溶着技術に関する総合的なノウハウ提供ができることなどを強調する。

 また、同時開催されるテクテキスタイルの来場者に向けても、同社が農業用ビニールハウスなどの産業資材分野にも対応できることを強調、ファッションアパレル以外にも同社の溶着技術をアピールしていく方針だ。