三菱レの新アクリルパウダー/車、カーペットなどに好評
2001年01月18日 (木曜日)
三菱レイヨンは、アクリルゾルの主原料に好適な新素材「アクリルパウダー」を世界で初めて商業化し昨年五月に発売、現在、自動車用アンダーコート塗料やボディシーラー用途、タイルカーペットのバッキング材などの分野でPVC(塩化ビニル)系の代替として好評を得はじめた。
同社は約十年前からアクリル系ゾル材の組成について研究を開始し、独自のモノマー設計やポリマー化技術を駆使することでPVC系ゾル材と同等以上の性能を出すアクリルパウダーの開発に成功した。
トヨタ自動車の協力を得て、五年前からはアンダーコート、ボディシーラー用途を重点に自動車向け商品の開発を進めてきた。
年間一万トン以上の需要があるといわれるタイルカーペット用バッキング材向けには、同パウダーを原料としたアクリル系バッキング材を開発、子会社の三菱バーリントンのカーペット製造工程で同素材の利用を検討中だ。