繊維リソースいしかわの「アパレル産業連絡懇談会」/今年初めて金沢で開催/トップアパレル8社が産地へ

2011年06月06日 (月曜日)

 繊維リソースいしかわ(金沢市)は、「アパレル連携支援事業」の一環である「アパレル産業連絡懇談会」を金沢市で開くことを決めた。11月18日、ANAクラウンプラザホテル金沢を予定する。これまでは東京で開催してきており、地元開催は今年が初めてになる。

 同支援事業は、提携先である日本アパレル産業協会所属の日本を代表するアパレルとのマッチングの場を石川県下の産地企業に提供し、産地企業の販路開拓を支援するというもの。これまで毎年1回東京で懇談会を開催し、2010年度にはこの取り組みから金額で1億円、数量で約10万メートルという実績を上げている。

 昨年11月開催の懇談会には、小松精練、カジナイロン、ムツミテキスタイル、白龍、羽田など10社が産地側から、デサント、レナウン、サンエー・インターナショナル、フランドル、オンワード樫山がアパレル側から参加。その際、「次回は金沢で開いてはどうか」との案がアパレル側から出ていた。

 今年の産地企業の参加は、縫製企業にまで門戸を開いたことなどにより前回比倍増の20社となる見込み。アパレルは、前回の5社に三陽商会、ラピーヌ、ワールドを加えた8社となる見通しだ。企業のトップに加え、生地の購買責任者が必ず出席することになっており、実商談が期待できる。産地企業にとって、地元金沢で商機をつかむ絶好の機会となりそうだ。