初開催に手応え・テックスプロセス訪問記(中)新機種、独自機種を提案

2011年06月14日 (火曜日)

 テックスプロセスでは日系ミシンメーカー大手が勢ぞろいした。初開催ではあるが「どこでもある機種を提案するのではなく、欧州市場で残る商品企画から考えた提案」(ヤマトミシン製造)、「他社にないものを打ち出す」(ペガサスミシン製造)などの姿勢で臨んだ。

 新機種を数多く出品したのはJUKI。発売したばかりのベルトループ付け自動機「AB―1351」のほか、トライアルとして、シリンダーベッド扁平縫いミシン「MF―7922―U11―B40/UT57」や一本針本縫い「LU―2810A―7」などを出品した。縫製機器ユニット営業部の飛田茂営業二グループリーダーによると、AB―1351は1台で7種類のベルトループ付け縫製ができると言う。

 MF―7922―U11―B40/UT57では新しくダイレクトドライブモーターを採用。LU―2810A―7はダイレクトドライブモーターと、新開発のハイ&ロングアームが特徴。カーシートやソファー、カバンなどの縫製に適したもので、同時開催のテクテキスタイルを意識した機種と言える。

 これに対し、ペガサスミシン製造は「ゼブラステッチ」用の3本針フラットベッド型扁平縫いミシン「W562P―01Gx356BS UT331/Y2094」をメーンに打ち出した。顧客本部の岡本裕之販売技術部長は「他社との差別化を図る中で、新しい縫い目として注目されている」と語る。

 2色の飾りステッチであるゼブラステッチを縫い込むこの機種は現在、特許申請中で、会場ではゼブラステッチの装置をカバーで隠して実演した。

 共同ブースのブラザー工業はダイレクトドライブ搭載の電子閂止め本縫いミシン「KE430F」などを打ち出した。

 ヤマトミシン製造は「全くの新モデルはないが、顧客が抱える問題を解決する機種をそろえた」。その一つが「VGS2790―8」だ。

 短くてユニークなシリンダーベッド型で、ニット製下着のすそ部分の折り返し縫製などに適する。通常よりも短いシリンダーベッドを採用することで、生地の流れを良くし、上下送りで生地のねじれを抑制。オペレーターが引っ張らなくても良く、縫製後の波うちが少ないなどの特徴を持つ。「熟練技術が不要で、品質、生産性向上につながる」と言う。同社の特徴であるアクティブ・スレッド・コントロールも搭載する。