IFAIジャパン/フォーラム開催/成長続ける中国テクテキ

2011年07月14日 (木曜日)

 IFAI国際産業ファブリック協会ジャパン(IFAIジャパン)は12日、大阪市内で年次総会と「IFAIジャパンフォーラム」を開いた。

 フォーラムでは、まずIFAI中国の代表などを務める徐 さんが中国のテクテキスタイル産業についての講演した。それによると中国のテクテキスタイル産業は急激な成長を続けており、売上高500万元以上の企業数は2005年に1500社だったが、10年には2500社に増えた。また、産業の集約化も進んでおり、5億元以上の規模を持つ企業は20社(05年は5社)に増えるとともに、10の工業クラスターが形成されつつあるという。不織布産業も同様に成長を続けている。

 今後に向けても、中国政府が高速鉄道網の拡充に注力するなどインフラ整備が急速に進むとみられることや、7億7000万人とも言われる巨大な労働市場で安全・安心へのニーズが高まっていることなどから、大きなビジネスチャンスがあるとみる。

 3月にシンガポールで開催された「IFAIエキスポ」に出展したNI帝人商事とカンボウプラスも報告した。同展には、NI帝人商事、カンボウプラス、ダイワボウプログレスの3社で共同ブースを構える形で初出展。NI帝人商事は塩ビテントや太陽光発電シートなど、ダイワボウプログレスは合繊帆布を主体とする重布関連やフィルターなど、カンボウプラスは粘着テープ関連や光触媒の膜材「ダイナスター」などを出品した。とくにカンボウプラスの粘着シート「ペタックス」やNI帝人商事の太陽光発電シートなどが注目されたという。国別のブースへの来場者はシンガポール26%、マレーシア15%、インド15%、豪州10%、インドネシア7%、タイ4%だった。