日系出展企業/高機能素材、商品を提案/インテキホームなど上海で3展示会が開幕
2011年08月30日 (火曜日)
【上海支局】中国国際家用紡織品及輔料〈秋冬〉博覧会(インターテキスタイル・ホーム)、中国国際針織博覧会(チャイナ・ニッティング)、中国国際紡織紗綫展覧会(ヤーンエキスポ)が29日、上海新国際博覧センターで始まった。会期はともに31日まで。
インターテキスタイル・ホームには27の国と地域から前年比10%増の1162社が出展している。初出展の双日繊維〈上海〉は中国で展開する自社ブランド「ホームレシピ」を紹介。来夏に向けて接触冷感の生地を使った商品などでブースに売り場を再現し、提案した。益田努企サョ室長設計師は「日本だけでなく中国でも今後、家庭の節電に対する関心が高まってくるだろう」とみる。
タオル美術館グループの大連一広毛巾は高品質なタオルや雑貨などを提案。自社商品やOEM先の販路を開拓する。同社は百貨店中心に80店舗展開。王斌次長は「年内に100店舗を目指す」と話す。
チャイナ・ニッティングには旭化成せんいが出展。3回目となる今回展には昨年の倍のサイズのブースを構え、キュプラ繊維「ベンベルグ」を使った接触冷感や吸湿発熱などの機能素材を提案。中国内の協力工場やグループ会社など5社とともに出展した。
八木晋一ファイバーテキスタイル事業部ベンベルグ営業部機能素材・資材担当総括は「協力会社とともに、原料から製品までの供給体制と開発商品をアピールしたい」考えだ。協力会社の諸城裕民針織の宗志帥営業経理は「ベンベルグにはエコや肌触りなど優れた点がある。価格面でも使いやすい生地を開発している。共同での出展で効果が出るだろう」と期待する。