三菱レイヨンとダイセル/アセテート・トウで合弁

2011年10月13日 (木曜日)

 三菱レイヨンとダイセルは、たばこフィルター用のアセテート・トウを製造する合弁会社を設立することに向けて基本合意書を締結した。

 三菱レイヨンが富山事業所内で展開しているアセテート・トウ製造事業を分社化し、新会社の一部株式をダイセルに譲渡する形で設立する。出資比率は三菱レイヨン65%、ダイセル35%。三菱レイヨンとダイセルは合弁会社が設立する製品を引き取り、それぞれが従来通り個別に販売活動を行う。また、ダイセルは合弁会社に原料フレーク(酢酸セルロース)を供給する。

 三菱レイヨンはダイセルとの協力関係を深めることによりアセテート・トウ事業の安定化を図る狙い。また、ダイセルはたばこフィルター用アセテート・トウ事業をコア事業の一つに位置づけて強化を図っていることが背景にある。

 両社は早期の法的拘束力のある確定契約締結に向けて協議していく。