ネッ活/売れる! もうかる! 助かる! 紙上ITセミナー/今回のテーマ「検品から防犯までRFIDタグで実現」

2011年12月07日 (水曜日)

RFID付きブランドタグを1枚約20円で提供/業務効率化・人件費削減・経営力強化に寄与

テンタック株式会社情報システム部部長・瀬川哲哉氏

 無線チップを利用して商品識別や管理を行えるRFID(Radio Frequency IDentification)は、データ読み取り時にバーコードのようにいちいちリーダーをかざす必要がなく、一度にまとめてデータを読み取れるなど、商品管理面で絶大な効果が期待できる。

 膨大な量の商品を効率的に管理できるため、海外の流通業や小売業を中心に広く活用されており、国内では製造業での採用が進んでいる。商品の入出荷検品や在庫管理、棚卸しなど、商品管理にまつわるあらゆる側面でRFIDは活躍しているのだ。

 しかし、国内のアパレル業界においては、RFIDの活用はあまり進んでいないのが実情だ。アパレル副資材の製造販売業を営むテンタックの瀬川哲哉氏は、「海外のアパレル業界ではRFIDタグの導入がかなり進んでいます。日本だけが取り残されている状況です」と警鐘を鳴らす。

 導入が遅れている最も大きな要因はコスト面にある。通常のブランドタグなどにRFIDタグを取り付けるとなると、商品一つひとつの単価が否応なく上がるため、導入に際して慎重にならざるを得ないからだ。従来のRFIDタグには、性能やサイズ、取り付け条件面で制約があったことなども、導入の足かせになっていたという。

 こうしたなか、テンタックが富士通や富士通フロンテックと協力してRFID付きブランドタグを開発した。その価格は1枚約20円。「数年前までは1枚40~50円でした。防犯タグとして兼用できることも考えると、20円というのは、導入を大きく後押しできる価格です」(瀬川氏)

 同ブランドタグは、商品を100枚ほど重ねた状態でも一度で正確にデータを読み取れたり、小型でありながら約5㍍の通信距離を実現しており、物流過程でのゲート通過時の一括検品も可能だ。また、2012年以降に採用が予定されている920MHzの新たな周波数帯や海外各国の周波数帯にも対応できるなど、幅広い利用シーンでの活用が可能である。

 富士通や富士通フロンテックのソリューションと組み合わせることで、商品の受発注から商品管理までのマーチャンダイジングサイクルをサポートする「MDソリューション」や、POSシステムとの連携ソリューションも利用できる予定だ。様々なソリューションとの連携によって、顧客と購買物とのヒモ付けや購買行動の把握など、商品の検品にとどまらないデータ活用も実現する。

 物流工程の簡素化、店舗作業の軽減による業務効率の向上・迅速化、人件費削減など、商品管理面における効果と、データ活用によるマーケティング面での将来性を考えれば、RFIDタグへの投資は決して無駄にはならないはずだ。

ここに習え!ネット通販「夢コレ」/商品部プロデューサー・近藤大介氏

自身の写真で着せ替え可能なアプリが試着できない通販の課題を解決する

 タブレット端末やスマートフォンの普及により、消費者がECサイトを利用する機会がこれまで以上に広がっている。しかし、ネット通販の最大の難点、試着ができないという課題は、ここでもネット通販の利用を阻害する大きな要因となっている。近年では、商品画像をイラストやモデルの写真と組み合わせて擬似試着ができるコンテンツを提供するECサイト事業者も増えてきているが、消費者自身が着用感を味わえるかという点においては、不十分さが否めないのが実情だ。

 このようななか、アパレルECサイト事業を展開する夢展望では、消費者本人の画像で商品の着せ替えができるスマートフォン・タブレット端末向けアプリケーション「夢コレ」を提供している。夢コレは、夢展望が運営するECサイト「夢展望」上で販売する商品の一部を、試着感覚で自身の写真に当てはめ、商品を気に入ればそのまま購入できるサービスである。

 夢コレは無料でダウンロード可能なため、商品購入には至らなくとも興味本位で利用を開始する利用者は多い。アプリケーションの表示画面はシンプルで見やすく、種類分けされた商品から気になる商品を選択するといっただれもが楽しめるユーザーインターフェースになっている。人物画像に商品画像を組み合わせた際の合成具合も自然で、実際の着用時に近い画像が得られる。カートボタンをタップするとその場で価格も把握できるため、利用していくうちに利用者の購買意欲が高まっていく可能性は高いと言えよう。またSNSとの連動機能を備え、着せ替え画像をTwitterやFacebookなどで公開することも可能だ。公開された着せ替え画面から夢展望に興味を持って、サイトを利用するようになる消費者の獲得も期待できる。

 夢展望の調べによると、同社サイト利用者のスマートフォンユーザーは昨年12月の時点で1%であったが、今年の8月には14%に増加しているという。同社では、スマートフォンユーザーの増加に伴い、今年5月にiPhone向けの夢コレの提供を開始しており、提供から15日時点でダウンロード数は年間目標の3万件に達している。そして近年のAndroid端末の利用率の高まりを受けて、今年9月にはAndroid向けの夢コレを提供するに至った。

 同社では、今後通販事業全体の売上の10%を夢コレが占めるようになるとの予測を立てているが、当面は同社および運営サイトのブランディングの手法として、利用者への認知と普及に努めるとしている。

 同アプリの開発を手掛けた同社 商品部 プロデューサー 近藤大介氏は、今後は着せ替えの履歴を保存できる機能を追加し、さらに取り扱い商品数を増やすことでユーザーの利便性を高めることを検討しているという。またSNS連動機能に関して、国内で多くのユーザーを抱えるmixiとの連動を強化し、より広域な認知と利用の普及を目指したいとしている。

新着“ネッ活”ニュース/おねだり手当/エイジア http://www.azia.co.jp/

おねだりツールにインセンティブ機能を追加

 マーケティングシステム開発のエイジアは、同社が提供するECサイト向け販促支援ソリューション「おねだり上手」に、インセンティブ発行機能「おねだり手当」を追加した。

 おねだり上手は、ECサイト利用者が欲しい商品を友人や恋人、家族などに“おねだり”できる機能を提供するサービス。利用者は商品ページにある「おねだりボタン」から、メールやtwitter、Facebook、mixiなどのSNSを経由して商品購入の依頼ができる。おねだりの結果が分かる効果検証機能も備えている。

 今回追加されたおねだり手当では、商品購入の依頼をする側とされる側に対して、ECサイト内で利用できる各種クーポン券などのインセンティブを発行するもので、おねだりされる側にもメリットを生む。利用者の他ECサイトへの流出が防げるだけでなく、インセンティブ発行時に任意で顧客情報を取得できるため、見込み客の把握も可能になる。

新着“ネッ活”ニュース/月刊mina/主婦の友社 http://itunes.apple.com/jp/app/id471231311?mt=8

月刊minaがAppleのNewsstandに対応

 雑誌、書籍、ムックの発行を手掛ける主婦の友社は、Appleが提供する電子書籍スタンド「Newsstand」に対応した自社女性ファッション誌「月刊mina」の電子雑誌アプリケーションを10月13日より公開している。

 Newsstandとは、電子新聞や電子雑誌などの定期購読物を1カ所で管理できるアプリケーションであり、電子書籍の容易で素早い閲覧を可能にする。同機能は、10月12日に提供が開始されたアップルの最新OS「iOS 5」の新機能として提供が始まっている。このNewsstandに、女性ファッション誌としては初めて、minaが対応した。

 同アプリケーションは、App Storeまたはパソコン上のiTunesから「月刊mina」と検索してダウンロードでき、定期購読期間に応じた料金を支払い閲覧が可能。月刊購読料は90日間で1300円、180日間で2500円、360日間で4800円。