繊維ニュース上海支局発/写真で振り返る2011年/中国での主な展示会

2011年12月28日 (水曜日)

1月/「トーキョーアイ」

 「トーキョーアイ」が6~9日、正大広場の特設会場で「トーキョーアイ ガールズ/キッズ/テク」の展示会を開催。キッズとガールズのファッションショーを一般消費者向けに同所で開いた。展示会では、一部ブランドを即売した。

 特設会場での展示会に参加したガールズブランドは「デゥレル」「ミーナコレクション」「オリーブ デ オリーブ」「レッド ペッパー」「サマンサベガ」「ビッキー」の6ブランド、キッズブランドは「アナスイミニ」「ベネッセ」「ビケット」「ブーミー ルーミー」「コンビミニ」「ファミリア」「ミキハウス」の7ブランド。合繊7社の各種機能素材もそろって展示した。

3月/ノボマニア、インテキ北京

 中国市場に向けたヤングファッションウエア・用品の展示会「ノボマニア2011イン上海」が9~11日、約100を超える世界の著名ブランドを集めて上海世貿商城(上海マート)で開かれた。

 展示は「デニム」「ファッション&シック」「スポーツ&ストリート」に分かれ、日本のブランドも数多く参加。DJやスケボーのパフォーマンスなどで雰囲気を盛り上げた。

 「インターテキスタイル北京アパレルファブリックス」は30日から4月1日まで開催。来場者数は、主催者のメッセ・フランクフルト〈香港〉によれば66カ国・地域の2万5014人で、前回の73カ国・地域2万4373人に比べ2・6%増加した。出展者数は16カ国・地域の1202社で、6・9%増えた。

4月/Jテキスタイル

 「2011〈春季〉上海紡織服装展(sta)」の一角を占める「Jテキスタイル」が20~22日、上海マート主催により同所で開かれた。staは、従来の「上海国際アパレルブランド展」と「アパレルOEM受注会」、「日中韓テキスタイル展」の3展示会から成る。今年初開催の日中韓テキスタイル展は日本(日系)企業コーナーとして「Jテキスタイル」を設置した。

 staの来場者数は1万5923人で、「日中韓テキスタイル展」へは約7000人(推定)。Jテキスタイルには、テキスタイルと副資材の日本企業など30社が参加し、出展者の7割が満足感を得たと展示会後のアンケートに答えた。来年は4月18~20日に同所で開催する。

6月/上海テックス

 繊維機械の展示会「第15回上海国際紡織工業展覧会(上海テックス2011)」が14~17日、開かれた。23カ国・地域から1000社以上が参加。日本からは機械メーカーをはじめ、部材や消耗品を提供する企業も多く出展した。エンドユーザーや出展する機械メーカーへ向け、省エネ対応などの新製品を披露。72カ国・地域から5万5080人のバイヤーが来場した。次回は2013年6月10~13日開催予定。場所は今回と同じ上海新国際博覧センターとなる。

 来年は国際的な繊維機械展示会「ITMAアジア+CITME2012」が6月12~16日に開かれる。こちらの展示会に照準を定める日系企業も多い。

8月/上海ギフト展、インテキ上海ホーム

 「2011年中国〈上海〉国際ギフト、インテリア展覧会」が4~7日、上海マートで開かれた。日本企業を集めた日本館も設けられ、108社が出展し、タオル関係などの商品を訴求した。

 「中国国際家用紡織品及輔料〈秋冬〉博覧会(インターテキスタイル・ホームテキスタイルズ)」「中国国際針織博覧会(チャイナ・ニッティング)」「中国国際紡織紗綫展覧会(ヤーンエキスポ)」が29~31日、上海新国際博覧センターで開かれた。

 インターテキスタイル・ホームテキスタイルズには27の国・地域から前年比10%増の1162社が出展している。同展は今年から年2回開催しており、次回は来年2月29日~3月2日で会場は上海万博跡地の上海世博展覧館に移す。

9月/スピンエキスポ、CISMA

 「第18回スピンエキスポ上海」が6~8日、新会場の上海万博展覧館で開催された。日系出展企業も高品質な糸の提案で中国内販に弾みをつける。

 今回の登録来場者数は1万285人となった。1万人を超えるのは初めて。同展は春と秋の2回開催で、次回は来年3月7~9日、同会場で開く。

 「中国国際縫製設備展覧会(CISMA2011)」が27~30日、上海新国際博覧センターで開かれた。日本からも縫製機器関連企業が多く出展し、人件費の上昇など中国縫製企業の課題解決に向けた商品を披露した。(写真)

 また、日本縫製機械工業会は会場で記者会見を開き、来年9月に大阪で開催する「国際アパレルマシンショー(JIAM2012)」をPRした。

10月/インテキ上海

 アジア最大の国際的なアパレルテキスタイル展「第17回インターテキスタイル上海アパレルファブリックス」が18~21日、上海新国際博覧センターで開かれた。

 総展示面積を前回(昨年10月)の11・5万平方メートルから15万平方メートルへと拡大。来場者は、前回比約10%増の6万2000人に拡大した。出展者は23カ国・地域3106社(前回2472社)だった。

 日本貿易振興機構と日本ファッション・ウィーク推進機構がW2号館に設けた「ジャパン・パビリオン」には33社が参加。そのほか、海外館(W1~3)に独自に出展する日本企業や現地法人として中国企業館に出展する日系企業も多かった。

11月/北陸テキスタイル展

 北陸3県繊維産業クラスターによる「第2回北陸テキスタイル展」が1~3日、上海マートで開催された。北陸3県(富山、石川、福井)の繊維企業が中国市場へ日本製高機能テキスタイルなどを提案した。

 最終日にはビジネスマッチングも開かれ、約110社のOEM企業や商社などを事前に招待。当日は多くの来場者が開場とともに詰めかけ、盛況のうちに3日間の会期を閉じた。

 北陸3県繊維産業クラスターは、北陸3県による繊維産業振興のための連合体。運営期間は2009年からの3年で今年が最終年度。第1回目の同展は昨年11月に開催。今回展に向けては8月にはビジネスマッチング会も開いた。