今年はJIAMの年/日本の見本市として最新企画を集結/特別企画なども充実

2012年01月05日 (木曜日)

 2012年は「国際アパレルマシンショー(JIAM)」の開催年。前回08年のシンガポールでの開催から4年、再び日本に回帰し、インテックス大阪で9月19~22日の4日間、「クリエイティブ・リンケージ~革新技術で人を豊かに快適に~」をコンセプトに、縫製だけでなく繊維産業の最先端技術を幅広く集結させる。日本縫製機械工業会(JASMA)の傘下企業のほか、欧州、アジア地区からの出展表明も続いており、世界に縫製に関する最先端技術を発信する見本市として存在感を強調する。

多くの特別企画を用意

 JIAM2012実行委員会とJIAMの運営を行うJIAMデスクは中国の東莞、上海、台湾、ドイツで海外の出展者の誘致活動に努めてきた。

 昨年3月、中国の「東莞繊維・アパレル工業見本市」にはPRブースを設置、5月にはドイツ・フランクフルトで開催された縫製機械と関連技術の国際専門見本市「テックスプロセス」の開催に合わせて説明会を開くなど、ほかの縫製関連機器の見本市の出展者や関係者に向けた効果的なアピールを継続してきた。

 9月の(CISMA)の会場では、中国縫製機械協会の何燁理事長とJIAM実行委員会の美馬大道委員長(ペガサスミシン製造会長)が懇談。何理事長は懇談の席で「中日両国の縫製機械業界が共に発展するため、JIAMの成功に向け全面的に協力したい」とコメントするなど海外からの反応も好意的だ。

 2011年中は東日本大震災やその後の原子力発電所事故の混乱の影響が懸念されていたが、現在は安全に関する情報整理がなされたこともあり、世界最大の自動裁断機(CAM)メーカー、上海和鷹機電科技が参加を表明したのをはじめ、台湾のメーカー団体も説明会において積極的な出展姿勢を見せるなど海外からの出展者が数多く集まる見通しだ。

国内外から多くの出展者

 JIAM2012では日本に回帰したことに合わせ、4つの特別企画に共通するキーワードとして「メードイン・ジャパンの底力」を掲げている。JIAM2012を日本発信の縫製技術・ファッション想像力を見直し、新たな時代の幕開けを告げる展示会として位置づけ、4つのテーマゾーンの中で具体的な演出を行う。

 テーマゾーンは「先端技術・情報発信」「人に優しい」「クールジャパン」「スポーツ・SEW」で構成される。それぞれのゾーンで貴重な資料などの実物展示のほか、パネル展示、映像なども用いて広くアピールする。

 「先端技術・情報発信」では、縫製はもちろん、素材や各種加工も含めた技術によって描かれる繊維全般の未来図に触れることができる。

 「ひとに優しい」では安全・安心・快適な地球環境に配慮した革新テクノロジーを中心に、産学連携の成果なども含めて展示するとしている。

 「スポーツ・SEW」では12年がオリンピックイヤーであることを意識し、著名なスポーツ選手の愛用品の展示、最先端のスポーツアイテムの原料や製造工程などにスポットを当てる。スポーツ用品メーカーなどに協力を要請しており、最先端の競技の現場で使用されている縫製を中心とした繊維素材とそれを用いた用具の製造技術を公開するとしている。

 「クールジャパン」では海外で評価されている日本の文化を幅広くそろえ、公開する。和装や伝統工芸など古くから海外に抱かれているイメージだけでなく、コスプレなど新しい文化を発信。様々なイベント併催を計画しており、一般来場者に向けたアピールにも大いに活用する。

 会期中にはテーマに合わせたシンポジウムでの意見交換やセミナーも多数開催する。JIAM2012の大きなテーマ「リンケージ(連携)」を重視し、幅広い方面に講師の打診を行っており、時事を反映したもっともタイムリーな内容での講義内容となる見込みだ。

家庭用ミシンゾーンも

 一般来場者向けには「家庭用ミシンゾーン」を新たに開設することも決定した。

 国内でもキルトや刺繍などを中心とした手芸品分野の市場が確立されている。手芸キットの充実、ミシンのIT化、大型チェーン店の展開などで初心者も取り組みやすい環境が醸成されている。

 また世界に一つだけの作品を作る手芸そのものの楽しみが幅広い世代に定着している。この動きはアジア地区にも広がりを見せ、キルトの本場と言われる米国などを含めると、世界的の「手芸人口」は大きく増加している。

 それに伴い、家庭用ミシンの需要も世界的に増加し、普及も進んでいる。JIAMでは手芸を楽しむ人々とミシンメーカーの架け橋となり、さらなる発展を目指して家庭用ミシンゾーンを設ける。

 各メーカーの本縫いミシン、ロックミシン、刺繍ミシンのほか、押さえやボビンなどのホームソーイング関連用品、アクセサリーパーツ、生地、フェルトなどの材料関連も展示する。

 縫製の実演や体験コーナーのほか、すでに一般を対象に「JIAM2012キルトアワード」の開催を決定。受賞作品の展示も行う。

 展示だけでなく、各種一般商品の直販も計画しており、これにより、より多くの集客を図る。