東レ/中国でTARC発足/研究・開発体制を刷新
2012年01月06日 (金曜日)
東レは中国での研究・開発体制を刷新する。中国の研究・開発拠点である東麗繊維研究所(TFRC)の上海分公司を東麗先端材料研究開発(TARC)として1月に分離・独立させ、TFRCとTARCの2社体制とする。これにより、中国での事業拡大に必要な研究・開発体制を強化する。
TARCは繊維事業を除く各事業分野の戦略に基づいた中国事業拡大のための研究・開発拠点としての機能のほか、基礎研究を行う先端材料研究所の中国ブランチとしての機能を備える。これらの機能を充実させるため、すでにTARCの隣接地の借地権を取得しており、2013年12月の完成を目指した新研究棟の建設も予定する。
同社は今回の体制刷新で、中国顧客の固有ニーズに合った新商品・技術の開発を進めるとともに、技術サポートによる顧客対応を強化する。TFRCでは繊維の研究・開発拠点としての機能に特化し、繊維の生産、研究・開発が一体となった体制制をさらに充実させる。
TARCでは従来から取り組む樹脂、フィルム、水処理・アメニティーなどの研究分野の強化に加え、フィルム加工の研究や炭素繊維複合材料、電子情報材料などの研究・技術開発サービスも新規に開始する。