特集「ITMAアジア+CITME2012」プレビュー/最大市場へのゲートウエー/世界28カ国・地域から1300社以上が出展

2012年06月01日 (金曜日)

 欧州繊維機械製造者連盟(CEMATEX)と中国紡織機械器材工業協会(CTMA)が共催する国際繊維機械見本市「ITMAアジア+CITME2012」が12日から16日まで上海新国際博覧展中心で開催される。繊維機械の世界最大市場である中国を中心としたアジア市場へのゲートウエーとして、その注目度は一段と高い。今回展では世界28カ国から1300社以上が出展する。今回の特集では、プレビューとして有力出展企業の動きをまとめた。

 今回展の特徴として、出展機種が従来以上に高度化していることが挙げられる。従来、アジア市場向け機種の多くは、高生産性をうたった量産機だった。しかし近年、中国などでは、これまで課題だったエネルギー不足に加えて、労働力不足も深刻化した。このため繊維機械には高生産性に加えて、従来以上の省エネルギー性、そして省人化に寄与する機能が求められている。

 また、生産品種の高度かも顕著だ。中国の繊維産業が高付加価値化を進めていることで、日本や欧州メーカーを中心に従来は先進国向けといわれた機種を中国やアジア市場に投入しようという動きも目立ってきた。背景には中国現地メーカーの激しいキャッチアップがある。もはや廉価版の機種だけでは、日本や欧州のメーカーは大きな利益を確保することが難しくなっている。

 もう一つ、今回展の注目は、出展者の視線が中国以外の国々にも向けられていることだろう。人件費上昇などを背景に、中国での繊維生産を取り巻く環境が厳しさを増すなか、“チャイナ・プラス1”への注目が高まる。東南アジア諸国やインド、バングラデシュなど南アジア諸国も繊維機械の大きな市場として認識されている。こうした市場へのアプローチの契機としても、今回のITMAアジア+CITME2012は、大きなエポックメーキングとなる可能性を秘めているといえよう。

主催者の声/欧州繊維機械製造者連盟会長・ステファン・コームス氏/展示会の人気を証明

 今回のITMAアジア+CITMEに対する反響は、わたしたちの期待をはるかに超えたものとなっています。出展希望の多さがそれを著しています。展示会に向けて予備スペースを確保していたことで、新たに約80社の出展希望を受け入れることができました。展示会は2010年の前回展の規模を30%上回る13万2000平方㍍以上の規模となります。これはテキスタイル産業と繊維機械産業の回復力を証明しています。

主催者の声/中国紡織機械器材工業協会理事長・王 樹田氏/高度な機械の需要が拡大

 ITMAアジア+CITMEに対する中国の繊維企業の関心は非常に高いものがあります。中国の繊維産業が変化を続けるなかで、高度な機械や技術に対する需要は拡大を続けています。これは中国の繊維機械貿易額の拡大傾向に表れています。