ITMAアジア+CITME2012/中国企業、省エネ重視/使用電力削減など提案

2012年06月19日 (火曜日)

 【上海支局】12~16日に上海で開催された国際繊維機械見本市「ITMAアジア+CITME2012」では、環境問題改善などの市場ニーズに対応し、中国繊維設備企業も省エネルギー、エコロジーに役立つ新機種を披露していた。

 紡糸関連では、電気使用量を10~40%削減し、騒音を30%減少させた宜昌経緯紡械(中国恒天集団)の「K3501C型高効率省エネ直撚機」が注目された。青島宏大(中国恒天集団)の「POVA短繊維倍撚機」や、無錫宏源機電科技の「HY―8自動落筒高速スパン糸機」なども省エネ、エコ効果をアピールし、来場者の注目を集めていた。

 織布機械分野でも、省エネ・エコを強調する商品が多く見られた。

 中国恒天集団傘下の咸陽経緯紡織機械が打ち出した「G1788」エアジェット織機は、精密なデジタル緯糸コントロール技術、高インテリジェント化電子制御システム、直流ブラシレス制御システムなどを採用し、高効率、高安定性、高速効果を図り、省エネ・エコを実現した。

 山東日発紡織機械が披露した「RFRL20」と「RFRL31」の両レピア織機はスーパーモータを使い、無段変速で紡織することが可能。同条件下では普通の機械よりエネルギーを15%以上節約できるという。

 染色・仕上げ部分でも、省エネ・エコが重要なキーワードとなった。

 杭州開源電脳技術は、「自動コンピュータ制御染料混合システム」や、染色化学品の計量、溶解、希釈、輸送、工程監督など全工程の自動化・情報化管理ができる「染料助剤自動配送システム」を出展した。

 また染色工場の生産工程、設備の稼働、エネルギーの消耗状況などに関するデータをリアルタイムに収集し、異常が発生すると警告を出す「開源捷普染色オンライン情報採集システム」「染色生産実行(MES)システム」なども披露した。

 また、中国恒天集団のグループ企業立信工業が展示した「TEC多機能高温染色機シリーズ」と杭州宏華デジタル科技股の「デジタルインクジェットシステム」も省エネ、エコをアピールしていた。立信工業のTEC多機能高温染色機シリーズは、綿100%の生地の反応染料染色時間を248分間に短縮し、水の消費量を27・5㍑に低減できる。1670種の色彩を高精度に表現できる宏華デジタル科技股の「デジタルインクジェットシステム」は小ロット、複雑なプリントはもちろん、「普通のフラットスクリーン捺染機並みの生産能力を持つ」という。