三菱レイヨンとダイセル/アセテート・トウで合弁/フィルター用の競争力強化

2012年08月07日 (火曜日)

 三菱レイヨンとダイセルはこのほど、これまで協議を続けてきたタバコフィルター用アセテート・トウの製造合弁会社設立に関して正式に契約した。10月1日付で富山フィルタートウ(富山市)を設立する。

 合弁会社は、三菱レイヨン富山事業所のアセテート・トウ製造事業を10月1日付で分社化して三菱レイヨン全額出資子会社の富山フィルタートウを設立し、国内外の独占禁止法当局の許可が下り次第、三菱レイヨンが富山フィルタートウの株式35%をダイセルに譲渡する形で設立する。三菱レイヨンとダイセルは、合弁会社が製造する製品を従来通り個別に販売する。また、ダイセルが富山フィルタートウに原料フレーク(酢酸セルロース)を供給する。

 世界のタバコ需要はアジア、アフリカ、東欧など新興国を中心に拡大している。三菱レイヨンとダイセルでは今回の合弁設立で世界のタバコ用フィルター需要に対応する高い国際競争力のある生産体制の構築を目指す。