帝人コードレ/従来比で10%軽量化/ランドセル向け人工皮革/2年後に30%シェアへ

2012年08月24日 (金曜日)

 帝人コードレは、従来の機能を損なわずに軽量化を実現したランドセル向け人工皮革「タフガード ライト」を開発した。同社は今後、ランドセル向けの拡大を目指し、2年後には国内ランドセル素材市場で30%のシェア獲得を目指す計画だ。

 タフガード ライトは、ニトリと共同で展開していく「新『機能商品』開発プロジェクト」の第1弾となる「ニトリのランドセル『わんぱく組』」に向けて開発。ランドセル用では、擦れや破れに強い「タフガード」を元に改良を加えた素材を昨年開発した。今回はその性能を持ちながら10%の軽量化を実現した。

 帝人コードレのランドセル向け人工皮革は、帝人ファイバーの特殊中空ポリエステル繊維「エアロトップ」と再生ポリエステル繊維「エコペット」を組み合わせた不織布に、特殊ポリウレタンを含浸して製造する。また、調達から製造、使用、廃棄に至る製品のライフサイクルを通じて環境負荷低減に向けた配慮がなされ、帝人グループの環境配慮設計ブランド「アースシンフォニー」にも認定されている。ニトリが発売した「わんぱく組」には一般消費者向け製品で初めて「アースシンフォニー」のロゴが表示されている。