東洋紡/神経再生誘導チューブ開発

2012年09月07日 (金曜日)

 東洋紡は病気や事故で損傷した神経の再生を促進する「神経再生誘導チューブ」を開発し、製品化を目指す。従来、神経の回復のために行われていた手術を代替、改善する新しい医療機器として開発し、2月に厚生労働省へ製造販売承認申請を行った。現在、審査中で2013年春をめどに製品化、販売を開始するほか、15年度に売上高50億円を計画する。

 神経再生誘導チューブは断裂した神経の欠損部分にはめ込んで使用する。チューブ内外面に用いられる医療用コラーゲンが、神経の再生を促進する。13年春に製造販売承認申請を取得するとともに、保険適用申請も行い、国内で年間、約2万件実施される神経再生手術への活用を見込む。