繊維ニュース

JIAM 2012 OSAKA特集/内外のアパレル・縫製業者にアピールする検査機関

2012年09月14日 (金曜日)

グローバルな体制を訴求

 JIAMには検査機関も出展する。検査機関はただ一般的な試験を行うだけではない。国内では新たな機能性試験の評価方法を開発し、海外では検品業務、指導も行う。JIAMに来場するのは国内縫製業者やアパレルだけでなく、アジアのアパレル・縫製業者も多い。国内業者には中国内販における表示関係・品質評価に関する情報提供と現地での試験をアピールする。一方、海外業者向けに日本独特の品質基準に応じた試験を現地で行えると、訴求できる場でもある。

カケンテストセンター(5-303)/海外ネットワークを紹介/検品カケンと顧客開拓を

 カケンテストセンターはJIAMに出展し、広報・宣伝活動に務める。JIAMの出展者、来場する海外からの参加者に広く認知してもらうことを目的とし、「その先にいる潜在的な依頼者開拓のきっかけをつかみ、ビジネスチャンスを広げたい」という。

 今回はとくに試験・検査のカケンテストセンターと検品・検針のカケンから成るカケングループ海外ネットワークの紹介を主体にする。カケンテストセンターは中国で、上海科懇検験服務を中核拠点に、青島、大連、寧波、無錫に試験室を置く。チャイナ・プラスワンとして香港、韓国、台湾、インドネシア、タイ、ベトナムに拠点を設ける。

 検品のカケンは中国の上海2拠点のほか、南通、青島、煙台、大連、北京、深、東莞と9拠点を有する。9拠点とも輸出入商品検験鑑定機構管理弁法(第58号令)で、保管、梱包、出荷まで登記上の項目として認可を得ており、下札付けといった物流加工まで対応できる体制である。インドネシア(カケンテストセンターと合弁)とバングラデシュにも拠点がある。

 また、国内でも海外規格試験が可能なカケンテストセンター「海外規格試験室」を紹介。海外で知名度の高いBVCPS JAPANの名前で英文証明書を発行する。

 さらに試験ニーズが高まっている「機能性試験」と「有害物評価試験」を紹介したパネル展示と日・英・中文パンフレットを配布する。

 JIAMセミナーでは大阪事業所の海外規格試験室長の大久保威宏氏が講師となり、「欧米向けテキスタイル輸出に求められる海外規格試験」をテーマに講演する。

QTEC(5-308)/正確、安全、安心を訴求/抗菌・消臭セミナーも

 日本繊維製品品質技術センター(QTEC)は、JIAMに出展し、「正確・安全・安心の試験検査機関であることをアピールするとともに、アジアを中心としたグローバルな試験機関であることも訴求する」という。

 東京総合試験センターは特定芳香族アミンの分析機を倍増した。これは「特定芳香族アミンに関する繊維産業における自主基準」が発表されてから、試験依頼が増えたことに対応したもの。

 抗菌試験は神戸試験センターに集約した。同センターの微生物試験室では2月から、抗菌防臭加工をはじめ様々な抗微生物加工製品に対する性能試験と消臭性試験を実施している。福井試験センターではリビング関連の遮光、遮熱の特殊試験などを行っている。

 アジアでは韓国、上海、青島、無錫、深に加え、バングラデシュのダッカに試験センターを持つ。青島と無錫の試験センターでは中国国内販売向けの試験も可能。無錫試験センターでは羽毛組成混合率試験をはじめ、かさ高性、羽毛吹出し試験などの各種羽毛試験も行う。羽毛ふとん、ダウンウエアなどの羽毛製品の製品検査、耐洗濯性等の一般試験も実施可能だ。

 また、試験だけではなく、繊維製品や材料開発の支援も行う。「アパレル、縫製工場、商社、材料メーカーのビジネスをサポートして企業発展に貢献。顧客にとって、身近で要望を満足させる試験機関」を目指す。

 JIAM会場では「抗菌・消臭」セミナーも開催。抗菌防臭、制菌加工、消臭性の違いを分かりやすく説明し、評価方法も紹介する。

 また、加工しても満足な機能性を発揮できない場合の対処法も説明する予定。

ボーケン品質評価機構(5-322)/機能素材の評価方法/信頼の試験機検査機関

 ボーケン品質評価機構(以下、ボーケン)は初めてJIAMに出展する。9月19日に開くセミナー「試験の現状・問題点と対策」では各種の機能素材の評価方法について講演する。ブースではボーケンの紹介をはじめ、今、注目される機能性素材の評価方法に関するパネル(具体的には、接触冷温感とUV遮蔽の試験)やビジュアルに告知したビデオ動画(接触冷温感・吸湿発熱・吸放湿・抗菌性・消臭性・光触媒・吸汗速乾性ほか)を放映して、来場者にボーケンの事業内容を分かりやすく紹介する。

 また、ボーケンのアドバイス業務課が多くの工場指導を行っている経験から、縫製工場の一層のレベルアップを図る手段の一例を提案。「お金をかけずに作業現場をちょっとの工夫で改善できる」とし、会期中は縫製に精通した同課の職員がブースに常に在席し、いろいろな相談に乗る。ボーケンのアドバイス業務課はトラブルを未然に防ぐために的確なアドバイスを提案する。「より良い製品を作るためのお手伝いをする」ことは、ボーケンの使命の一つでもある。

 例えば中国の染色、プリント加工。工場で使う薬剤の選定から加工時に予測される問題まで対応する。トラブルの原因究明、再発防止を徹底するために国内外にネットワークを広げている。国内は主要都市に拠点を置き、アジアでは中国、韓国、台湾と、今年3月にはインドネシアのジャカルタに拠点を置いた。

 ボーケンは信頼のある試験機検査機関として豊富な経験と実績を持ち、これからもグローバルニーズに素早く対応する。