ヤンガー・伊藤忠/ベトナムにシャツ地合弁/13年末操業、月産100万メートル

2012年11月22日 (木曜日)

 【上海支局】中国アパレル最大手の雅戈爾(ヤンガー)集団が30%、伊藤忠商事の香港繊維子会社が25%出資するシャツ地製造・販売会社、☆(山乗)州盛泰色織科技(浙江省、李如成董事長)はベトナムに合弁会社を設立する。

 ベトナム現地報道によると合弁相手は紡績大手のティンナム。北部ナムディン省のバオミン工業団地に2400万ドルを投じて新工場を建設し2013年末から操業を始める。月産能力は100万メートルだという。

 伊藤忠繊維カンパニー経営企画部は「現状、設立したばかりで諸体制が整った段階ではないため、詳細については、また時期をみてお話させていただきたい」とコメントしている。

 ☆(山乗)州盛泰色織科技の前身は2002年、寧波に設立された寧波雅戈爾日中紡織印染。10年に移転し、社名と資本構成を変更した。ヤンガーが米ケルウッドから買収した大手シャツアパレル新馬服装〈香港〉(スマートシャツ)を傘下に加え、素材から縫製まで一貫のシャツビジネスを展開している。11年の業績は売上高23億元、純利益2・2億元。