ユニチカトレーディング/消臭「パルパー」開発/14春夏スポーツ向けに

2012年11月22日 (木曜日)

 ユニチカトレーディングは14春夏向けスポーツ素材として、吸水速乾性と消臭性を持つ「パルパーDD」を開発した。

 パルパーDDは同社の複重層紡績糸「パルパー」の技術を応用、芯部にポリエステル短繊維、鞘部にコットンと原綿改質した消臭コットンを配した。

 コットンにより気体、液体の汗を吸収すると同時に、消臭コットンが汗のにおいを吸着する。吸収した汗は芯部のポリエステル短繊維で素早く拡散し、効率的に乾燥させる。

 同社試験によると、汗臭の原因とされるアンモニア、酢酸、イソ吉草酸の消臭性は10回洗濯後もそれぞれ92%、93%、99%を維持。50回洗濯後も同数値を維持する。

 パルパーDDは東西で開催する「2014年春夏ユニチカ・機能性素材展」で披露する。同展は「KINOUSEIの3乗」をテーマに、純競技向けの「機能」だけでなく、着用時の心地良さを体感する「着能」、今までにない価値観を形にした「喜能」という3つの視点から素材を提案する。

 パルパーDDのほか、熱遮へい性クーリング素材「こかげマックス」、クーリング素材「打ち水」「打ち水・ドライ」、通気性撥水加工素材「スプラッシュエアー」、ストレッチ素材「ムーヴフィット」、天然繊維調素材「シンセティックネイチャー」、高通気性織物「ツインラインエアー」などをプロモート素材として打ち出し、同シーズン向けで前年同期比5%増の販売を計画する。

 同展の日時は東京=12月5~7日、東京都中小企業振興公社1F第1展示室(東京都千代田区)、大阪=12月13、14日、つるやゴルフ本店8Fスカイホール。