伊藤忠商事/マガシーク、ドコモに一部譲渡

2013年01月31日 (木曜日)

 伊藤忠商事は連結子会社マガシークの株式について、エヌ・ティ・ティ・ドコモが実施する公開買い付けに応募し、所有する64・37%の株式のうち39・37%の株式売却を決めた。売却後、伊藤忠はマガシークの発行済み株式の25%を保有し、マガシークを持分法適用関連会社とする。30日付でドコモと公開買付応募契約を結んだ。

 マガシークは雑誌との連動を切り口に、ファッション通販サイト「マガシーク」「アウトレットピーク」を展開し、「自分のためのセレクトショップ」をコンセプトに20~30代の女性を中心とした幅広い層の顧客に支持されている。

 ドコモは国内最大手の携帯電話キャリアとしてファッション分野のコマース事業拡大を積極的に進めている。マガシークの顧客基盤とドコモのモバイル分野でのノウハウを組み合わせることで多くのシナジーが期待される。ドコモはマガシークを子会社化し、株主を伊藤忠と同社の2社のみとし、上場を廃止する見込み。マガシークの井上直也社長は株主異動後も引き続き社長にとどまる予定。