伊藤忠 レスポートサック/新興国で本格展開/南米に続き中東でも
2013年04月02日 (火曜日)
伊藤忠商事は、全世界の商標・販売権を持つ米国カジュアルバッグブランド「レスポートサック」の中東5カ国(アラブ首長国連邦〈UAE〉、クウェート、カタール、オマーン、バーレーン)での展開に関し、UAEのドバイに本社を置くジャシャンマル・ナショナル・カンパニーと独占販売契約を結び、2013年秋に本格的な販売を開始する。
伊藤忠はレスポートサックブランドのグローバル戦略で、高い経済成長を背景に需要の高まりが期待される新興国市場を今後の重要拠点の一つとして位置づけている。中東市場展開に先駆け、昨年ブラジル、ウルグアイを中心とする南米諸国での展開を開始した。
ジャシャンマルは1919年にイラクで総合雑貨店として創業、現在は中東各国でラゲッジ、ファッション、ホームインテリアなど幅広いアイテムの小売・卸売業を営む総合グループ企業。自社の百貨店など100を超える直営店舗を持ち、ラゲッジブランドの「Rimowa」「DELSEY」をはじめ、ファッションブランドの「Bally」「Kate Spade」「Burberry」など、欧米を代表するブランドの小売り展開を加速している。
観光業の成長著しいドバイでの展開は、レスポートサックの真のグローバルブランドとしての価値向上に大きく寄与すると考えている。中東での展開は具体的には、13年秋よりドバイモールやモールオブエミレーツなど世界を代表する主要ファッションモールに店舗を構えるジャシャンマル百貨店内でのコーナー展開を皮切りに、各国の主要モール内でのフラッグシップストア開設を検討していく。
今後はサウジアラビア、エジプト、レバノンなどへの展開拡大も予定し、南米や中東などの新興国市場で5年後に小売価格で30億円規模の売り上げを計画する。