三菱レイヨン/資材比率10%めざす/テクテキスタイル初出展

2013年05月02日 (木曜日)

 三菱レイヨンはアクリル短繊維の資材用比率を10%にまで高める。現在、資材用比率は極細アクリルのショートカットファイバー「ボンネルM.V.P」を主力に全販売量の3%に過ぎないが、今後は国内販売だけでなく、輸出も強化しながら販売量の拡大を目指す。

 資材用アクリル短繊維の輸出強化の一環で、6月11~13日、ドイツ・フランクフルトで開催される世界最大の産業用繊維・不織布の国際見本市「テクテキスタイル2013」に初出展する。

 アクリル繊維部では非衣料、とくに資材分野の強化を方針の一つに掲げるが「同分野の拡大には日本だけでなく、世界展開が必要」(河﨑隆雄アクリル繊維部長)と判断。テクテキスタイル出展を決めた。

 同展ではボンネルM.V.Pと、導電性・光吸収発熱性アクリル短繊維「コアブリッドB」の2素材をメーンに、採用事例も交えて提案する。

 コアブリッドBでは太陽光発熱機能による中わたや静電容量式のタッチパネルに対応の手袋やタッチペン、除電機能を生かし、スーパー繊維と組み合わせたワイヤーケーブルなどを紹介する。

 ボンネルM.V.Pは極細と親油性を生かしたワイパーや耐薬品性による電材を訴求。また、ロングファイバーでは極細、異形断面によるフィルター製品などを打ち出す。