独テックスプロセス開幕/37カ国・326社が出展/日本も最新機種など披露

2013年06月12日 (水曜日)

 【フランクフルト=西田貴夫】縫製機器と関連技術の国際専門見本市である「テックスプロセス2013」が10日、ドイツ・フランクフルトで開幕した。今回が2度目の開催となる同展は前回同様、フランクフルト国際見本市会場の4館を使用し、37カ国・地域から326社(前回展比横ばい)が出展。各社が最新の縫製機器を提案している。会期は13日まで。

 日本企業ではJUKI、ペガサスミシン製造、ブラザー工業、ヤマトミシン製造などの大手ミシンメーカーその他が出展した。

 JUKIは「ノンアパレル」と呼ぶかばん、カーシート・エアバッグなど非衣料用機種を充実した。家庭用も含めた全ブースの半分をノンアパレルが占めた。発売前のトライアル出品3機種ともノンアパレル向け。宮下尚武常務執行役員縫製機器ユニット長は「ノンアパレルの売上規模は全体の12%。これを25%にまで高めたい」と話す。

 ペガサスミシン製造は昨年発表した「GX」「GW」シリーズなど欧州市場の売れ筋に的を絞って提案した。勝連雅生常務顧客本部長は「欧州向けはトルコを除くと小口が多いが、安定している。収益性も高く、重要市場」と述べる。

 ヤマトミシン製造は縫い終わりでQの字に糸を結んでカットする「UTQ」シリーズをメーンに提案した。閂止めが不要なため、工程の短縮化によるコスト低減はもちろん「外観、着心地もよくなり、すべての段階にメリットがある」とマーケティング部の篠原将尚グループリーダー。

 ドイツ縫製・皮革機械工業会(VDMA)がメッセ・フランクフルト主催の同展を後援して第2回目の開催だが、JUKI、ペガサスミシン製造が前回展(11年)に比べてスペース、出展機種とも約3分の1にするなど、出展者数は前回と同じでも小間数は減っているとの見方は多い。来場者も「かつてのケルン国際見本市とは別世界」と厳しい意見も聞かれた。初日も決して来場者は多くはなかったようだが、11日からは世界最大の産業用繊維・不織布の国際見本市「テクテキスタイル2013」が同所で開幕するため、各社は相乗効果にも期待する。

近藤JIAM実行委員長/16年大阪開催へ抱負/「新機種発表の場に」

 テックスプロセス2013では日本のミシン製造大手が、16年大阪開催が決定した「JIAM2016」のチラシをブースに置き、次回JIAMもPRした。

 日本縫製機械工業会JIAM実行委員長、ヤマトミシン製造の近藤章吾社長は「将来を見据えた最新技術を見ることができる、そんなJIAMを目指したい。そのためには技術開発力を持つ日本の各社が16年に焦点を合わせて、世界初の新機種を開発してほしい」と強調した。

 そして、JIAMをトレードショーとしてだけでなく、最新機種の発表の場として位置づけることで「かつてのケルン国際見本市のように、世界に認められる登竜門にもなるようなJIAMにしたい」との意欲を示した。