上海テックスきょうまで/日系出展企業/最新機器など紹介

2013年06月13日 (木曜日)

 「上海テックス2013」はきょう13日まで、上海新国際博覧センターで開かれている。日系出展企業は最新の機器などを紹介した。 (上海支局)

村田機械〈上海〉/自動ワインダーなど提案

 村田機械〈上海〉は自動ワインダー「QPRO」や渦流精紡機「ボルテックス」による生地や製品を紹介している。

 前回よりも2割程度広い56平方メートルのブースを構え、多くの商談客でにぎわっていた。野野口学繊維機械営業部経理は「悪すぎた昨年に比べ、今年の販売は好調だ」と話す。

 QPROは「ITMAバルセロナ」で披露した最新の自動ワインダーで生産性や省エネ性能を高めている。さらにボルテックスの糸を使った生地や製品もそろえ、ボルテックスの良さを訴求した。

神津製作所/長繊維用ワインダー紹介

 神津製作所は長繊維用ワインダー「SSP―MV」を紹介している。仲下正一取締役営業部長は「市場環境は良くないものの、存在をアピールしたい」と言う。

 SSP―MVは、テキスタイルや染色の準備用として糸を巻き返す以外にソフト巻き、もしくは硬く巻き返せるように開発した。高速生産が難しいとされるレーヨンにも対応が可能だ。

霓達〈上海〉企業管理/省エネ伝動ベルトを

 ニッタの中国現地法人、霓達〈上海〉企業管理は省エネにも対応した伝動ベルトを紹介した。同社は2008年から毎年、中国の繊維機械展へ出展を続け、紡機や織機向けに提案している。葉連嘉伝動営業部課長は「来場者に加え、出展者もターゲット」と話す。

 新開発の「ポリベルト」はベルト表面に特殊合成ゴムを使用し、対磨耗性にも優れる。

 「ポリスプリント」は芯体にポリエステル帆布を採用し、温度変化による伸縮がなく、高い寸法安定性がある。