帝人フロンティア/「デルタ」シリーズ訴求/14秋冬スポーツ素材

2013年06月14日 (金曜日)

 帝人フロンティアは、14秋冬向けスポーツ素材として、高バランスポリエステル素材「デルタピーク」をベースに、「ウォーム」「ドライ」「バリア」「ストレッチ」の快適4テーマを融合させて提案する。

 「デルタ」は繊維や織・編み組織、加工を工夫することで多様な機能を発揮するのが特徴。糸の引っ掛かりや引きつれ防止、ソフトな風合い、ストレッチ性、UVカット、防透、軽量性を持つ。14春夏から素材ブランド「デルタピーク」としてグローバル展開する。

 14秋冬向けでは、従来ポリエステルの1・5倍の強度を持つ「パズモ」を採用した織・編み地、耐久制電ポリエステル素材「ビーウェル」使いの撥水ニットを新たに提案するほか、ジャカード経編み、ダブルラッセル編みなど編み地もバリエーションを増やして提案する。66デシテックス/144フィラメントを中心とした高密度製織で、ノンコーティングながら1000ミリ以上の耐水圧性、優れた撥水機能を持つ軽量織物素材「デルタ1000」も展開する。

 また軽量性や保温性に優れた特殊断面ポリエステル繊維「オクタ」を本格展開するほか、撥水繊維「カラット」や、ストレッチ素材「ソロテックス」も提案する。

南通帝人に編み機導入/海外生産ニット好調

 帝人フロンティアの海外生産スポーツ素材が好調だ。13秋冬の国内品は微増だが、海外生産品は「倍々ゲームで増えている」(スポーツ・インナー部)。とくにニット関係が昨年対比で大幅に伸びているという。

 スポーツ素材の海外生産は、南通帝人(中国江蘇省)、タイ・ナムシリ・インターテックス(タイ)を拠点とするが、うちニットはタイとインドネシアの協力工場を中心に生産する。ニット販売の好調を受け、南通帝人にもローゲージからハイゲージの編み機を13年下期に導入し、拡販を図る。