産資・不織布最前線・テクテキスタイル報告(1)欧経済低迷、物ともせず

2013年06月19日 (水曜日)

 産業用繊維・不織布の国際見本市「テクテキスタイル2013」が11~13日、ドイツ・フランクフルト国際見本市会場で開催された。同分野の見本市としては世界最大規模である同展には初日から多くの来場者が訪れ、低迷する欧州経済下にありながら活況を呈した。それは世界的に産業用繊維・不織布に対する期待の表れでもある。出展した日本企業を中心に、産業用繊維・不織布の最新情報をリポートする。

 主催者であるメッセフランクフルトによると、テクテキスタイル2013には48カ国・地域から1322社が出展した。これは前回(2011年)に比べて10%増。また、同時期開催(10~13日)の縫製機器と関連技術の国際見本市「テックスプロセス2013」を含めた来場者数は15%増の約4万人(113カ国・地域)に達した。

 テクテキスタイルはフランクフルト国際見本市会場の3館、テックスプロセスは4館を使用していたが、スペースを広く取ったテックスプロセスとは異なり、テクテキスタイルは会場をフル活用。さらに、テクテキスタイルは初日の来場者数が前回比22%増の9252人を記録(テックスプロセスは約2600人)。会場は午前中から多くの来場者であふれ、混雑するブースも数多く見られた。

 日本企業(海外子会社での出展を含む)では旭化成せんい、東レ(英国子会社のトーレ・テキスタイルズ・ヨーロッパは別ブースで単独出展)、帝人、クラレ、東洋紡、三菱レイヨン、カネカの合繊メーカー7社がそろった。東洋紡は6年ぶり、三菱レイヨン、カネカは初出展となる。

 合繊メーカーだけではない。アキレス、JX日鉱日石エネルギー、群栄化学工業(群馬県高崎市)などの常連組、3回目の出展となる萩原工業(岡山県倉敷市)、2度目の小松精練、平岡織染(東京都台東区)、初出展である日本グラスファイバー工業(愛知県江南市)、加平(大阪府泉佐野市)など、テクテキスタイルには様々な産業用繊維・不織布関連企業が顔をそろえる。

 ただ、テクテキスタイルは衣料用生地の展示会のように、各社一律で製品や生地サンプルを展示しているわけではない。各社ごとに出展の目的が異なり、それに対応したブース構成を行っている。

 欧州の需要家との商談やミーティングに重点を置く企業、様々な製品を展示して顧客開拓を狙う企業、そしてその中間に位置する企業に分かれる。出展の違いも同展特徴の一つになる。