産資・不織布最前線・テクテキスタイル報告(10)3日間で2・75万人来場

2013年07月02日 (火曜日)

 欧州経済が依然先行き不透明ななかで開催された産業用繊維・不織布の国際見本市「テクテキスタイル2013」。6月11~13日の会期中、会場は活気にあふれ、各ブースでは熱心に商談する姿が見られた。

 主催者のメッセフランクフルトによると、来場者数は97カ国・地域から2万7500人と前回(11年の2万4915人)に比べ約10%増を記録した(出展者数も前回比10%増の1322社)。これは今春、中国北京で開催された衣料用生地の国際見本市「インターテキスタイル北京」の2万5000人を上回る。

 10~13日、同会場で開催された縫製機器と関連技術の国際見本市「テックスプロセス2013」を含めた来場者数が4万人。つまり、同期間中に会場を訪れた来場者の7割弱がテクテキスタイルだったことになる。

 メッセフランクフルトのデトレフ・ブラウン取締役は「テクテキスタイルは世界をリードする見本市として、また同分野で必要とされる見本市として、さらに拡大することができた」と手応えを示す。同社によれば出展者96%、来場者90%とも「満足」との回答を得たと言う。

 同展には繊維強国である中国も80社弱がパビリオンを設けて出展するも、前回展同様、中国パビリオンは閑散としたブースが多く、同じパビリオンを設けたフランス、イタリアとの違いも感じさせた。これは産業用繊維・不織布における中国企業の水準が決して高くないことを表している。

 逆に日本企業のブースは来場者も多く、商談も活発に行われていることから判断すると、産業用繊維・不織布はまだまだ日本がリードする分野とも言える。

 また、日本企業は業界団体などの支援を受けない単独出展。それは合繊メーカー大手だけでなく、その他日本企業も同様で、自助努力により海外市場の開拓に取り組んでいる。これもパビリオンをメーンに、基本ブースで出展する中国との違いでもある。

 次回のテクテキスタイルは2015年5月5~7日の予定。果たして、中国企業の追い上げがあり得るのか。それとも日本企業の優位性がさらに高まるのか。産業用繊維・不織布における日本と中国の対比でも注目される。