クラレプラスチックス/膜天井など開発/ガラス繊維使用

2013年08月27日 (火曜日)

 クラレプラスチックスは、軽量・ソフトな不燃シート「タフテック」シリーズで、地震や火災に強い建築部材「防煙垂れ壁」「膜天井」用を新開発し、このほど発売した。

 東日本大震災で公共施設や大型店舗の天井崩落被害が多発したことを受け、落ちても被害の少ない素材に切り替える動きが拡大している。

 タフテックはガラス繊維織物を塩化ビニルフィルムで挟み込んだ複合シートで、国交省の不燃材料認定を取得。防煙垂れ壁は既存のフレームタイプ(ガラス)と比べて重さは約20分の1。ガラスの代替となる強度、不燃性がある。膜天井用は石膏ボードの代替となる強度、不燃性がある。防煙垂れ壁用、膜天井用とも様々な形状への加工ができる。

 防煙垂れ壁の用途は駅、スーパーやホームセンターの大型店舗、オフィス、空港、工場、病院など。膜天井は大型ショッピングモール、屋内プール、空港、体育館、音楽ホールなどを見込む。