ダイワボウノイ/軽量・速乾・断熱で差別化/「デューロン」打ち出す
2014年03月26日 (水曜日)
ダイワボウノイは衣料用の機能素材として、ダイワボウポリテックと共同開発したセルロース系繊維と複合可能な軽量、速乾、断熱ポリプロピレン(PP)繊維「Duron(デューロン)」を打ち出す。25日から27日まで東京営業本部で開かれている展示会「2015ダイワボウノイ機能素材展」で披露している。
デューロンはこれまでダイワボウグループが衣料・寝装用で秋冬向けの「ウォームプロ」、春夏向けの「ドライピュアPP」、セルロース対応の「ウォームプロPC」として展開してきたPP繊維を、オールシーズンに対応する、同社グループの統一ブランドとして、改めて打ち出したもの。
水より軽く、公定水分率ゼロで速乾性や断熱性が高いというPP繊維の特性を持つ。そのため、例えば秋冬向け衣料では軽くて、薄くて、温かいという、いま最も求められる機能をアイテムに付加できる。同時にデューロンは日本化学繊維協会が定めた酸化発熱試験で、酸化発熱現象が起こらないことが確認されたPP繊維で、安全性が確保されている。
同社はデューロンを防寒ジャケットの中わたやインナーウエア、スポーツ、カジュアル衣料の素材として幅広い分野で、高付加価値化を進めるアパレルなどのニーズに沿う一格上の機能素材として市場への浸透を図っている。