クラボウ/日本酒由来で保湿加工/辰馬本家酒造、ノエビアと共同開発
2014年05月12日 (月曜日)
クラボウはこのほど清酒白鹿の醸造元である辰馬本家酒造、ノエビアと共同で電子線グラフト重合加工による日本酒由来保湿加工素材「エニータイム~潤布~」を開発した。15日から時事通信ホール(東京都中央区)で開催する2015クラボウ繊維事業部展で披露する。
エニータイム~潤布~は、辰馬本家酒造が製造する清酒のもろみを分析して発見した成分「αGG」(α―グリコシルグリセロール)を活用した保湿加工。αGGは日本酒300ミリリットルにわずか1グラムしか含まれていない希少成分であり、肌に浸透しやすく、優れた保湿効果やハリを与える機能のほか、コラーゲンやヒアルロン酸を作る働きをサポートする機能などがある。
こうした効果に着目したクラボウは、辰馬本家酒造とαGGの繊維加工への応用に取り組み、加工素材の保湿効果の検証はαGGを活用した化粧品などを開発・販売しているノエビアの協力を得てエニータイム~潤布~を共同開発した。
エニータイム~潤布~は、電子線グラフト重合加工「イブリック」の技術を応用。αGGを分子レベルで繊維に一体化させることで繊維素材自体に保湿性を持たせることに成功した。生地の選定や加工の組み合わせによってソフトで優しい風合いも可能にしている。
クラボウでは、主にレディース関連の衣料品全般に提案する。今年8月から販売を開始し、初年度売上高5000万円を計画する。
<新素材3点を披露/15日から繊維事業部展>
クラボウはこのほど新素材として「ディープトーン」「エアロコーティング」「エニータイム~潤布~」の3点を開発した。15日から16日まで時事通信ホール(東京都中央区)で開催する2015クラボウ繊維事業部展で披露する。
新素材は展示会のメーンテーマゾーンで披露する。ディープトーンは、従来にない深く、濃く、澄んだ色表現を実現したラグジュアリー素材。エアロコーティングは、生地の裏表で異なる機能・風合い・表情を持つ。エニータイム~潤布~は辰馬本家酒造、ノエビアと共同開発した日本酒由来成分による保湿加工素材だ。メーンテーマゾーンではこのほか、抗ウイルス機能繊維加工技術「クレンゼ」の紹介も行う。
そのほか分野別ゾーンとしてカジュアル、原糸、ユニフォームの3分野向けに天然繊維をベースとした揮発素材を用途展開と合わせて提案する。また、社会貢献活動ゾーンではクラボウの環境保全活動「エコビジョン」の中から次世代に向けた環境配慮商品3点を紹介する。クラボウグループ・ネットワークゾーンでは、クラボウグループのネットワークを生かしたグローバルなビジネスモデルを紹介する。




