菅公学生服と岡山南高校/次世代体操服を発表/“伝える力”の大切さ学ぶ
2014年10月28日 (火曜日)
「岡山南高校服飾デザイン科産学連携実学体験プロジェクト(MPS)」を推進する菅公学生服(岡山市)と岡山県立岡山南高校(同)は24日、MPSで取り組む10年後を見据えた“次世代体操服”のコンセプトモデル発表と中間報告会を同校で開いた。
同プロジェクトは岡山南高校の生徒たちが菅公学生服の実際の活動を体験し、生徒たちのキャリアアップや、産業の活性化につなげようというもの。MPSには同校の服飾デザイン科2年生39人が参加、4月からプロジェクトを開始し、「これからの体操服」をテーマに岡山県内中学校の体操服デザインと企画書の作成、プレゼンテーションなど実践してきた。
生徒が9グループに分かれ、それぞれ現在の社会問題を解決するような次世代の体操服を考え、デザイン画と企画書を7月29、30日のオープンスクールで披露。学校見学に訪れた中学生に投票してもらい、投票数の多かった上位3グループの企画を基に試作した。
試作した体操服は、生活習慣病の予防を意識したものや、子育てする母親の気持ちが分かるようなもの、オーガニックの素材を使い環境と体に優しいといったコンセプトの3点。単にデザインにこだわるだけでなく、コンセプトに合致した機能性やデザイン性で、すぐにでも商品化されそうな試作品ができ上がった。
子育て体操服を企画したグループのリーダー、平本千咲さんは「どういう色が赤ちゃんにとって視覚的に認識しやすいかを調べながら、デザインに落とし込んだ」と試作品の特徴を説明。素材の選択などに苦労したが、「プレゼンの仕方を学ぶことができ、その経験を今後にも生かしていきたい」と話した。
菅公学生服の岩井聡開発本部マーケティング室長は「正直、すぐに(当社の)企画に来ていただきたいほど完成度が高い」と絶賛。テーマ的にコンセプトを「商品に落とし込むのが非常に難しいと思っていたが、説得力のある商品になって驚いている」と述べた。難易度の高い縫製でありながらも、工場に対してコンセプトが明確に伝わったからこそ試作品ができたのであり、「“伝える力”の勝利」と、これまで学んできた成果が出たことに敬意を表した。
西﨑大修校長は試作品を作るに当たって、菅公学生服に対して生徒が「妥協せず容赦ない要求をするので冷や冷やした」と苦笑しながらも「生徒の感性を尊重した」試作品ができ上がったことに謝意を表すとともに、生徒に対し「新たな学びへの意欲を持って、地域のリーダーとして夢を形にしていってほしい」と語った。




