合繊大手6社4~9月決算/利益面で明暗鮮明に/産資が衣料をカバー
2014年11月12日 (水曜日)
合繊メーカー大手6社の2014年4~9月連結決算が出そろった。増収は東レ、旭化成、クラレの3社。帝人、東洋紡、ユニチカは引き続き微減収となった。営業利益では前年同期比133・8%増と急回復した帝人を別にすれば、東レが15・9%、クラレが9・3%の増益。ユニチカは横ばいにとどまり、旭化成も4・5%減と伸び悩んだ。東洋紡は19・8%と大幅減益となり、利益面では各社の明暗が鮮明となった。
繊維事業(帝人は製品事業、東洋紡は衣料繊維事業)では4社が増収だった半面、増益は黒字転換を果たしたユニチカを除くと、旭化成とクラレの2社にとどまった。とくに東洋紡は46・9%の大幅減益となった。
東レの繊維事業は2けた%増収ながら、消費増税の反動減や気候不順が国内衣料用途に響き、営業利益は5・9%減。通期見通しも10億円減の550億円に下方修正した。ただ産業資材は比較的堅調で、海外事業も2けた%の増収増益。炭素繊維複合材料も売上高が47・1%、営業利益は66・3%の高い伸びを持続した。
旭化成も増収増益で着実に業績を伸ばす。スパンボンド不織布やナイロン66繊維「レオナ」に原燃料高が響き、再生セルロース繊維「ベンベルグ」新設備の償却費も増加したが、長繊維セルロース不織布「ベンリーゼ」、ポリウレタン弾性繊維「ロイカ」の販売好調で、通期予想を上方修正。売上高、営業利益とも過去最高を更新する見通しだ。
クラレは2けた%増収に加え、営業利益率も10%台で、高い収益力を維持。ビニロンはブレーキホース、繊維補強セメント向けとも順調に推移した。
帝人の製品事業は微増収ながら、営業利益は16・3%の大幅減益となった。スポーツ用途や自動車関連用途は好調に推移したが、円安進行でOEM事業の採算が悪化、中国内販も市況悪化で低迷した。高機能繊維・複合材料は、営業利益がほぼ倍増の47億円と回復基調が鮮明だ。
東洋紡の衣料繊維事業は営業利益が大幅減。中東向け輸出の数量減に加え、アクリル繊維も中国市況の軟化と原料高で苦戦した。タイヤコード事業撤退により7・1%減収となった産業マテリアル事業は、営業利益では12・2%増益となったのと対照的な結果となった。
ユニチカの繊維事業は売上高は横ばいながら、営業利益は2億2800万円で黒字転換した(前年同期は1億4200万円の赤字)。産業繊維でポリエステル高強力糸が好調のほか、ポリエステル短繊維も低採算品の販売縮小が奏功し収益が改善した。ビニロンも輸出用が高採算品に転換し売り上げが拡大した。衣料繊維はワーキングユニフォーム復調で増収となった。




