3Dの別注対応ソフト/「iデザイナー」開発/シーユーピー
2015年03月11日 (水曜日)
菅公学生服グループのシーユーピー(岡山市)はこのほど、別注向けユニフォームの営業支援を目的としたデザインソフト「シーユーピー.iデザイナー(iデザイナー)」を開発した。iPadなどタブレットを使い、その場で顧客の要望に沿ったデザインを3Dのイメージで確認できるというソフトで、今年から活用を本格化する。
同社は2年前、定番商品の販促ツールとして、アバター(イメージに沿ったキャラクター)を選択し、タッチで着せ替えて自由にコーディネートができるユニフォームコーディネートアプリ「スタイルシェア」を開発していた。今回、新たに開発したのは別注向けが中心。ユーザーに対し、商談の場で、どういったユニフォームのデザインを求めているかを具現化する。ニーズをくみ取りやすくすることで、企画からサンプル生産までの時間を短縮する。
具体的には、ブルゾンやジャケット、シャツなど標準的なウエアを基に、前身ごろ、後ろ身ごろ、右袖、左袖に、自由にイメージするラインや柄、ワッペン、ポケット、ペン刺し、フラップ(雨ぶた)などを手書き感覚で付与。出来上がったイメージを3Dで確認可能だ。パンツもデザインでき、上下合わせて3Dで見ることも可能。
背中や袖口のスタイルなども自由に設定。その場のデザインには反映できないが、ファスナーや、腕回りの動きをサポートするアクティブムーブ機能も持つ。ライナー、裏地、反射材、内ポケット、ポケット部分のDカンなども細かく設定できる。
インターネットが使える状況であれば、同ソフトの使用が可能で、同社の営業担当だけでなく、販売代理店も要請があれば使えるようにする。
田原正彦社長は「言葉ではなかなか決まりにくかった商談も、こういったソフトを活用すればイメージが具現化でき、商談がスムーズにいく可能性がある」と話し、積極的にソフトを使っていくことで、市場の深耕につなげる。
<上期、別注増加で10%増収>
シーユーピーは上期(2014年8月~15年1月)、輸送業やビルメンテナンス、介護など別注が増加したことで、売上高が前年同期比約10%の増収になりそうだ。
定番商品も「景気がいい方向に振れている」(田原社長)ことから、輸送業やビルメンテナンス向けは堅調。介護向けは競合他社が増えていることもあり、横ばいで推移しているが、新商品を投入していることで、今春夏から販売が活発化している。18~20日に東京で開かれる介護用品・介護施設産業展「ケアテックス」に参加するなどで市場を広げる。
昨年8月に5%の値上げを実施したが、「想像以上に仕入れ価格が上がっている」ことから、利益は売り上げ以上に増えず、前期並みになる見通し。
「通期で5~10%の増収を維持しないと、利益を確保できない」と厳しい見方で、「商品力を高め、モノ作りがしっかりできる協力工場を確保する」ことで、収益の維持に努める。




