規模2倍、4展示会併催/きょうから20日まで/インテキ上海春展
2015年03月18日 (水曜日)
【上海支局】アパレルテキスタイルと副資材の国際展示会「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス春2015」がきょう18日から20日まで、中国・上海市内で開かれる。展示面積、出展者数はともに前回春展の2倍の規模で、3つの展示会との併催となった。日本企業は「ジャパンパビリオン」の20社・団体のほか、現地法人5社が出展する。
虹橋地区に昨秋プレオープンした中国博覧会会展総合体(チャイナ・エキスポ・コンプレックス)へ会場を移し、糸・ファイバー展「ヤーンエキスポ」、ニット展「PHバリュー」、アパレル展「中国国際服装服飾博覧会(CHIC)」との併催となった。CHICとの併催は初めてで、来場者の伸びが期待される。総展示面積は10・6万平方メートル、出展者数は2640社(うち海外企業約500社)だ。
新会場に移ったことによる模様眺めもあり、日本企業の出展者数は前回春展の横ばいとなった。同じアジアの韓国企業(90社強)や台湾企業(約50社)に数のうえでは差をつけられたが、「(インターテキスタイル上海は秋・春展とも)当社にとって新規開拓の重要な場」(ルシアンの現地法人、淅江嘉興露香紡織の川添康雄董事営業部長)と、出展各社は実ビジネスにつなげようと一様に力を入れる。
2012年から低迷が続く中国繊維・アパレル業界だが、一部アパレル企業の14年業績が回復するなど底入れ観も出ている。こうしたなか開かれる今回展は「メードイン・ジャパン」「メードバイ・ジャパン」がこれからどこまで存在感を発揮できるかの試金石になりそうだ。