帝人/ポリ短構改作業着実に/エコペットはTIFICO

2015年04月21日 (火曜日)

 帝人は2015年度ポリエステル短繊維事業で「需要家に迷惑をかけないように、構造改革による生産移管の作業を着実に進める」(高機能繊維事業本部の籔谷典弘執行役員営業部門長)方針だ。

 同社は昨年、ポリエステル短繊維の構造改革を発表し、17年度末までに徳山事業所(山口県周南市)でのポリエステル短繊維生産撤退とタイ子会社と松山事業所(愛媛県松山市)などへの生産移管を明らかにしている。

 すでに他社へのOEMも含めた移管内容も固まり、順次作業を進めている。

 機能紙用ショートカットファイバーはタイ子会社のテイジン・ポリエステル〈タイランド〉(TPL)と松山事業所、熱融着繊維はTPLで生産する体制。再生ポリエステルは原着タイプをタイ子会社のテイジン〈タイランド〉をメーンに1部、国内の再生わた製造の小山化学(栃木県小山市)、小島産業(滋賀県甲賀市)へのOEMで対応、紡績用の白わた「エコペット」はインドネシア企業のTIFICOへOEMする。設備移管や新設を伴う品種は16年以降、早い品種は15年後半から生産移管が始まる。