東レ 「鎧布」開発/かばん地で新素材/高強力ナイロンで耐久性
2015年04月28日 (火曜日)
東レは、超高強力ナイロン糸を使用したかばん地用テキスタイル「鎧布(がいふ)」を開発し、5月に販売を始める。ビジネス向け、アウトドア向けのかばん地用に提案するほか、強度が要求される衣料や資材などへの展開も計画しており、2015年度売上高1億円、20年度5億円を目指す。
鎧布はナイロン66を使用し、国内で製織する国産素材。
粘度の高いポリマーを使用することで、通常のナイロン糸よりも高い強力を実現した。また、繊維の延伸工程を繰り返し行う多段延伸プロセスを採用することで原糸の強力を高めた。
同社によると、一般的なナイロン素材かばん地に比べ、約2倍の引裂強度、約1・6倍の引張強度があるという。
従来からナイロン素材のかばん地展開は実績があるものの、PCやタブレット機器など、重量のある荷物を持ち運ぶ機会が増えるなか、耐久性を備えた素材に対するニーズが高まっていることから、開発した。すでに吉田(東京都千代田区)が展開している「PORTER(ポーター)」ブランドの15秋冬向けビジネスバッグへの採用が決まっているという。