旭化成せんい/伊子会社2けた%増収へ/産業資材を次の柱に

2015年05月08日 (金曜日)

 旭化成せんいの高梨利雄社長は5日、ドイツ・フランクフルトで開催された世界最大の産業用繊維・不織布の国際見本市「テクテキスタイル2015」の同社ブースで本紙取材に応じ、欧州販売子会社である旭化成せんいイタリアが2015年度(1~12月)売上高で前期比2けた%増を計画していることを明らかにした。(フランクフルトで西田貴夫、1面参照)

 旭化成せんいイタリアは昨年10月1日付で、旭化成せんいドイツと統合した。14年度は同社の主力である人工スエード「ラムース」とキュプラ繊維「ベンベルグ」が過去最高の売り上げを記録し、前期比10%増収を達成した。

 高梨社長は「今後はラムース、ベンベルグに次ぐ柱をいかに作り上げるかが旭化成せんいイタリアの課題」と述べ、スパンボンド不織布(SB)など各種不織布によるフィルター分野の開拓に力を入れる考えを示した。SBによるコーヒー、紅茶フィルターに加え、各種不織布を活用した自動車の燃料フィルターをはじめ開拓中の産業資材分野を次の柱に育成する。また、伸縮電線「ロボ電」、キュプラ長繊維不織布「ベンリーゼ」による欧州でのフェースマスク展開にも期待を示した。

 同席した旭化成せんいイタリアの中嶋康善社長によると、14年度はラムースのカーシート地販売が好調だったほか、ベンベルグは裏地用に加え、サンドウオッシュ加工系で表地用も引き合いが活発で、イタリアだけでなく、トルコ、ポルトガル、スペイン向けなどにも販売先が広がっているという。