東洋紡/化粧品の塗り心地数値化/評価法開発し、受託事業
2015年06月02日 (火曜日)
東洋紡はKESを活用した生地の風合い(触感)計測、評価法を活用し、化粧品の塗り心地を数値化出来る評価法を開発し、今月から化粧品メーカーから有料の受託試験を始めた。年間10社の受託を見込む。
同評価法は人の感覚を直接評価する精度の高い主観評価法(シェッフェの一対比較法)と主幹評価に基づいた機器評価法を組み合わせた独自技術で、KESによる繊維の感覚計測技術をベースに開発した。
評価できる化粧品(化粧水、化粧乳液、美容液などスキンケア製品)の塗り心地は塗布中の「とろみ感」「伸びの良さ感」「しっとり感」「さっぱり感」と、乾燥後(3分後)の「もっちり感」「浸透感」「肌なじみ感」「残液感」「べたつき感」「さっぱり感」「しっとり感」の11種類にわたる。
同評価法は日本化粧日技術者会でも発表しており、その際化粧品メーカーからも高い関心があったという。
化粧品の受託試験は同社の化粧品原料を使用していなくても請け負う。これまで、衣料品の受託試験などは同社素材の使用に限定していた。
KESを活用した衣料品以外の評価法による開発ではべとつかず、さらさら感、しっとり感のある合成皮革「ブレスレザー」、さらさら感、しっとり感のあるフィルム「和触感」などを商品化している。