東レ「エコユース」全分野に/リサイクルで世界展開
2015年06月23日 (火曜日)
東レは、リサイクル素材・製品に関する事業ブランドとして「Ecouse(エコユース)」を設定し、今2015年度からグローバル展開を始める。繊維・樹脂・フィルムなどの幅広い事業分野でリサイクル素材・製品を積極的に展開し、その販売拡大を通じて環境問題へのソリューションを実現するのが狙い。
同社はこれまで、繊維事業で再生型リサイクル素材・製品のブランドとして「ecouse(エコユース)」を展開し、繊維以外のリサイクル素材・製品には、それぞれ個別のブランドを使用してきた。しかし、新たなリサイクル技術の開発とともに、樹脂を中心に需要が急速に拡大しつつあることから、今後はリサイクル素材・製品に関連する事業を共通のブランドを活用しながら推進することを決めた。
ecouseのブランド定義を繊維以外にも広げ、東レのリサイクル素材・製品を統合する事業ブランドとしてのEcouseを新たに設けた。このブランドコンセプトの変更に伴い、従来のロゴデザインは廃止し、新たなブランドロゴを使用する。
同社は中期経営課題「プロジェクトAP―G2016」で「グリーンイノベーション事業拡大(GR)プロジェクト」に取り組んでいる。東レグループの2020年ころの連結売上高目標は3兆円だが、グリーンイノベーション事業はその3分の1に当たる1兆円を目標に掲げている。