A+A2015プレビュー(1)/世界市場に挑む/クラボウ/市場開拓に意欲/難燃素材+機能アピール

2015年09月14日 (月曜日)

 労働現場の安全と健康をテーマにした世界最大級の見本市「A+A2015」の開幕が、いよいよ来月に迫ってきた。ドイツ北西部の商都デュッセルドルフで10月27日から30日まで開かれる。出展企業数は過去最高の1800社を見込み、来場者も前回実績を上回りそうだ。欧州から世界市場開拓に挑む日系企業の展示内容と狙いを紹介する。

     

 クラボウは2013年に初出展する以前からA+Aの視察に訪れ、入念な欧州・世界市場の調査を進めてきた。今回は2回目の出展で、ユニフォーム用途の素材約50品番で市場開拓に挑む。

 今展での狙いは最新の難燃素材のマーケティングと既存の顧客との取り組み強化、加えて新たな取引先の開拓にある。展示スペースは16平方メートルほど。ブース要員は4人と規模こそ大きくないが、今展にかける期待は大きい。開幕前からすでに海外企業10社ほどとの商談予約が入っているという。

 三和二郎・繊維事業部営業部門ライフスタイル部長は「ユニフォームでは製品の出展が多いなか、当社は素材中心の出展。来場者だけでなく出展者にもアピールになるはず」と話す。

 出展素材の主役となるのは難燃素材「ブレバノ」。アクリル系難燃繊維と綿を混紡した素材だ。高い防炎性と綿ならではの吸水性、快適な着心地を特徴とし海外向け商標として「クラプロ―FR」と名付けて出展する。

 これまで海外のパートナー企業と情報を共有しながら海外市場に合った素材開発を進めてきた。ベースとなるのはブレバノだが、他素材や後加工を組み合わせることで、機能、用途のバリエーションをさらに広げてアピールする。

 出展商材には高視認染色対応、生地の国際安全基準「エコテックス規格」対応、機能フィルムや生地などを二層、三層にした多機能素材(透湿防水、高強力、遮熱、ソフトタッチ、ストレッチ、帯電防止)などがある。

 三和部長は「欧州では業務に求められる以上にハイスペックで高価な素材を使ったウエアも多い」と指摘したうえで、「価格、品質を含め、総合的に当社の素材がマッチする市場は必ずある」と販路拡大に自信を示す。

 同社が今回展でとくに関心を寄せる企業はオランダのテンカテ社、米国のデュポン社、ゴアテックスで知られるWLゴア&アソシエイツ社など素材メーカーが多い。