東レ「エコディアPET」/タイプⅠ環境ラベル認定/新基準で世界初
2015年10月06日 (火曜日)
東レの部分植物由来ポリエステル繊維「エコディアPET」が、世界初のタイプⅠ環境ラベル(エコマーク)新基準で商品認定を受けた。
エコディアPETが適合した新基準は、8月1日に日本環境協会(JEA)が、植物由来合成繊維の基準として世界で初めて制定した。この基準に適合した商品にはタイプⅠ環境ラベルを表示できる。
タイプⅠ環境ラベルは、世界各国・地域の環境行政の意向が反映された第三者認証。JEAが事業運営するエコマークは日本で唯一のタイプⅠ環境ラベルとなっている。
この新基準は、東レがJEAの基準提案公募へ応募して公募採択され、JEAが検討して基準を制定した。同社が提案した基準は現在、3つの商品分野「衣服」「家庭用繊維製品」「工業用繊維製品」の新基準として採用されている。
新基準には、サトウキビ廃糖蜜など現地の再生資源を優先することなどを定めた植物由来プラスチックのトレーサビリティー基準が設けられており、グリーン購入法(グリーン公共調達)以上に環境負荷の低減に配慮したグリーン調達基準になっている。
エコディアPETは、植物由来エチレングリコールと通常の石油由来テレフタル酸を重合・溶融紡糸した、バイオベース合成ポリマー含有率(植物由来分)約30%の部分植物由来ポリエステル繊維。粗原料工場もISO規定により東レが監査している。ミドリ安全のユニフォーム「プランテックス」などにすでに採用されている。今回、エコマーク№104「家庭用繊維製品」の紡織基礎製品であるエコディアPETの生地で認定を受けた。
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