シキボウ/ギリシャ綿で四層構造糸/「オリンピアコットン」開発
2015年10月21日 (水曜日)
シキボウはこのほど、ギリシャ綿を使った四層構造紡績糸「オリンピアコットン(仮称)」を開発し、22日までシキボウビル(大阪市中央区)で開催しているシキボウ展示会で披露した。ギリシャ綿の柔らかさと特殊四層構造によるかさ高性などが特徴。とくにタオルのパイル糸などに最適だとする。
オリンピアコットンは、芯に弾力性のあるハイバルキー綿、鞘にギリシャ綿を配置した粗糸を精紡交撚することで特殊な四層構造を実現。糸表面はギリシャ綿による柔らかなタッチを持ちながら、内部のハイバルキー綿や精紡交撚の特性によってかさ高性やドライタッチを生み出す。シキボウでは、まずはタオルのパイル用途などに提案する考えだ。
展示会ではそのほか機能加工として女性をターゲットとした化粧汚れ防止加工「コスメリリース」も披露。皮脂汚れ対応「デセール」、水性汚れ対応「イージクリン」、汚れ付着防止加工「エクストフリー」、SEK防汚加工マーク取得の「ソイルフリー」と合わせてシキボウ防汚加工シリーズ「汚れま戦隊」として打ち出す。また、高視認染色「新染組」なども重点的に打ち出した。
シキボウ展示会は28日から30日までボーケン東京本部ビル(東京都江東区)でも開催する。