トンボ・スクールスポーツ/「ヨネックス」累計700校へ/「ビクトリー」も販促強化

2015年12月08日 (火曜日)

 トンボ(岡山市)のスクールスポーツ事業は、2016年入学商戦での新規採用校の獲得が15年入学商戦とほぼ同等で推移している。スポーツブランド「ヨネックス」の新規採用校が約100校あり、累計で約700校に到達する見込みのほか、自社ブランド「ビクトリー」も昇華転写プリント使いの商品群の拡大で堅調に採用校を伸ばす。

 佐伯均執行役員MD本部副本部長兼スポーツ商品部長によると、16年入学商戦は15年とほぼ同等の獲得校数で推移するが、生徒数の多い学校が獲得できていることに加え、昨年、一昨年からアプローチをしていた高校を獲得していることから、「生徒数では15年入学商戦を上回りそう」との見通しを示す。

 ヨネックスは、ベンチレーションなど機能面を追求した商品が好評で、約100校の採用校を獲得し、累計で700校近くになる。小学生向けの「瞬足」も保護者や生徒の認知度の高さもあって、少しずつ広がりを見せる。幼稚園向けの「マイパレット」も含め、高校から幼稚園まで商品をそろえることで、幅広いニーズに対応し、他社との違いを訴求する。

 ビクトリーは、学校の“スクールアイデンティティー(SI)”を表現できるブランドとして、来年の展示会で新商品を投入し、さらに強化する姿勢。昇華転写プリントのニーズが高まっていることから、スポーツウエア生産の美咲工場(岡山県美咲町)に昇華転写プリントの設備を導入し、原反のCAMによる裁断からプリント、縫製までの一貫生産ができる体制を整え、商品開発力を高める。

 また、今年6月の展示会でビクトリーブランドとして打ち出したマーチングバンド・吹奏楽部向けのウエアも採用実績がすでにでき始め、様々な大会が多い来年の秋に向けて販促する。