ミラノからの手紙/「ITMA2015」報告(8)/織機・織布関連機器 2/レピア織機がバージョンアップ

2015年12月22日 (火曜日)

 レピア織機は欧州メーカーが主導する形が定着して久しいが、今回の「ITMA2015」では、各社が旗艦機種をバージョンアップした機械を重点的に披露した。

 地元イタリア開催ということで大規模ブースを構えたイテマ。主力レピア織機「R9500」を「R9500p」にバージョンアップした。メーンモーターに油冷システムを導入し、レピアヘッドも設計を一新。従来よりも開口角を浅くした。これらの改良によって最高速度を、従来の毎分730回転から750回転に引き上げた。

 ピカノールも恒例の大規模ブースを構え、レピア織機「オプティマックス」のニューバージョンである「オプティマックス―i」を披露した。メーンフレームを改良し、産業資材向け製織に必要とされる剛性などを標準装備とした。筬幅5・4メートルのガイド付き積極レピア方式の「オプティマックス―iテクニカル」も実機展示するなど衣料用だけでなく資材向けにも力が入る。

 ピカノールは参考出展として新方式の積極レピアを搭載した「オプティマックス―i deco fabric」も披露。従来の積極レピアはレピアヘッドを機械式で開閉して緯糸を保持する機構が主流だが、これを電子制御で開閉する。実際の市場投入時期は未定だが、新しい方式の積極レピアの提案として今後の動向が注目されていた。

 スミットは旗艦機種である「GS960」を実機展示した。高生産性・省エネ性を追求した「GS960C」のほか、産業資材向け仕様「GS960T」をラインアップ。とくにGS960Tは独自の方レピア方式「スミットONE」を搭載しており、ファンシーヤーンや異種異番手による高品質な製織にも対応している。

 産業資材向けのソリューションもレピア織機にとって一段と重要性が高まった。ドルニエは産資用製織に特化した新機種として「P2」を披露。棒レピアによる積極レピア方式を生かし、モノフィラメントなどの超高密度製織能力を高めた。筬打ちの最大出力は5キロニュートンに達する。経糸は二重ビームも可能で、テークアップローラーも独立駆動方式を採用することでヘビーウエートの製織に対応している。