三備ユニフォームフェア/「申酉騒ぐ」市場へ 下/自社のこだわり明確に 

2016年01月15日 (金曜日)

 「三備ユニフォームフェア」が開かれている岡山、福山地区は14日、前日よりも寒さが増したものの、各社の展示会場では一段と来場者が訪れ、活発な商談を繰り広げた。全般的に秋冬物の商況が苦戦するなか、新商品への期待感が高いからか、前年よりも来場者が増えたとの声が多く聞かれた。

〈誇りと自信を身にまとう/三愛〉

 三愛の新ブランド「ジョブズ・アーマー」211シリーズは、綿高混率でありながらストレッチ性が高く、夏場も快適な機能素材を使用。細身のシルエットで、ノータックカーゴ・パンツで、若い世代が「誇りと自信を身にまとう」ようなコンセプトで企画している。

〈まるでショップそのもの/中国産業〉

 中国産業の今回の展示は、まるでショップそのもの。来場者からも「これをそのまま店頭で表現したい」との声があるほど話題となった。新商品ではアメカジも定番素材ヘリンボーンとストレッチを融合させ、「ドッグマン」シリーズでも細身で軽量な8655シリーズを開発。アメリカンワークの世界観を楽しめるテーストだ。

〈“ストレッチ”テーマに/桑和〉

 桑和の「アブソリュート」743シリーズは、ポリエステル100%でありながらストレッチ性と制電性を持ち、スポーツテーストを取り入れたスタイリッシュなデザイン。ビビッドカラーの胸ファスナーがおしゃれ感を増す。“ストレッチ”をテーマにニット素材のカーゴパンツなど同社ならではの商品をそろえる。

〈肌触り、清涼感が秀逸/寅壱〉

 寅壱の3921シリーズは、シャンブレー調の綿素材を使い、肌触りと清涼感のある、他社とは一線を画すワークウエア。経糸に染め糸、緯糸に白糸を使い、生地からこだわった開発で独特な風合いを実現した。ほかにも肩パッド入りコンプレッション、ボリュームゾーン向けトビ服など多彩なウエアを投入している。

〈幅広い層をターゲット/イーブンリバー〉

 イーブンリバーは、スタイリッシュなデザインとカーキ、ネイビーなど上質なカラー展開で、幅広い職種、年代層をターゲットに販売できる「イーブンリバー」ERX200シリーズを投入する。インディゴのスタンダードブルゾンや、3カラーをそろえるスタンダードシャツなど、同社らしいテーストの新商品も充実している。

〈様々なワークシーンに対応/明石スクールユニフォームカンパニー〉

 明石スクールユニフォームカンパニーの「ペチクール」スマートワンUN5000シリーズは、学生服の製造で培った技術力をフルに発揮。3Dパターンや東レの「ライトフィックス」素材を使い、軽く、体の動きにフィットするストレッチ性によって今までに無い着心地の良さを追求、様々なワークシーンに対応する。テーラード型ジャケットも投入。

〈多機能も割安感あるツナギ服/エスケー・プロダクト〉

 エスケー・プロダクトは、ソフトで速乾性の高い軽量で上質な平織り生地を採用した「グレースエンジニアーズ」GE―125 シリーズを新開発。通気性や股のクライミングカット、ひざの3Dカットなど多機能ながら、割安感を出した。ほかにも日本綿布のセルビッチデニムを使ったツナギ服など、意欲的な新商品をそろえる。

(おわり)