カケンのセミナー/新ケアラベルの対応支援/地方やアジアでも開催

2016年06月27日 (月曜日)

 カケンテストセンター(カケン)は今春から重要改正2案件(新ケアラベル対応・特定芳香族アミン規制)セミナーを内外で開催している。23日に都内で開いたほか、7月には今治、福岡、新潟、神戸でも実施する。海外では中国に続き、韓国、香港、インドネシア、ベトナム、カンボジアでも開催を予定する。「2案件とも業界にとって重要なテーマであり、セミナーを通して情報提供に注力する」と言う。

 23日の都内セミナーでは、新ケアラベルの具体的な表示の付け方に踏み込んだ内容となった。同ラベルは12月から新JIS L0001に基づいて切り替わる。多くのアパレルが17春夏物からの切り替えを予定しており、現状は「新しい表示の最終的な詰め」(ラベルメーカー)の段階に入った。

 大手アパレルは専門の品質管理室などで対応するが、中小アパレルや組合加盟外のアパレルは情報量が少なく、現行表示の切り替え作業に戸惑う企業も。カケンは概論段階から具体的作業段階に入ったため、昨年のセミナー内容から一歩進め、実際の製品事例を基に、新表示作成手順、注意事項などを説明している。

 とくに「金属が使用されている商品の漂白剤の扱い」「商業ドライクリーニングの実情に合わせた記号の選択」「タンブル乾燥処理記号の扱い」などの注意点も盛り込んだ内容となった。

 「4月から10回開き、受講者は1000人を超えた。海外でも7回開き600人を集めた。アパレル、商社、小売業からの問い合わせも続いている。企業個別セミナーを含め、トータルサポートの対応支援を今後も行っていく」考えだ。