合繊/イチ押しスポーツ新素材3/帝人フロンティア「オクタCPCP」/裏地と中わたを一体化
2016年06月28日 (火曜日)
帝人フロンティアは17秋冬向けスポーツ素材で、特殊断面ポリエステル繊維「オクタ」を使った新商品「オクタCPCP」を開発した。中わたと裏地を一体化した素材で、かさ高で暖かく軽量性に優れる。2017年度は生地数量50万メートル、売上高3億円を目指す。
オクタは中空糸に8本の突起を放射状に配列した特殊断面ポリエステル繊維。8本の突起が多くの繊維間空隙を生み出し、同じ太さの原糸に比べて半分の軽量感とデッドエア効果による高い保温性を実現する。
新たに開発したオクタCPCPは、オクタを使った中わた兼用裏地で、新しいダウン代替素材として提案を進める。オクタを使うことでかさ高性を高め、暖かく軽い素材に仕上げた。また、中空糸は硬の克服が課題だったが、オクタを内部に使うことで着用時に硬さを感じさせない形とした。
トリコットなので中わたの吹き出しや片寄りも少なく、自由な設計が可能。両面起毛フリースや連続中わた素材に比べて保温性、軽量性に優れ、裏地が必要ない分だけ軽量化できるなどの利点もある。