三備ユニフォームフェア(4)/売れないを恐れない!/目新しさが受注につながる

2016年07月15日 (金曜日)

 今週はずっと天候が悪かったが、後半から梅雨明けを感じさせるような天気に恵まれた。週末は一部の企業で懇親会やゴルフコンペなども開かれることもあって、展示会への来場者も増加、企業によっては活発的な商談が繰り広げられた。今回の連載のテーマは「売れないを恐れない!」だが、目新しい機能やデザインのウエアは、やはり来場者の関心を集めた。

〈他社にないテースト/桑和〉

 桑和(岡山県倉敷市)は、「Gグラウンド」8773シリーズが好評。生地にカチオン染めとハードな綾目が特徴のCVCカルゼを使い、他社にないテーストを持つワークウエアに仕上げた。メカニカルストレッチで動きやすく、型崩れが少なく肘、膝抜けを抑えることが可能。右胸ポケットのジッパーのブルーとブラックの配色もおしゃれだ。

〈可動性高める蛇腹プリーツ/寅壱〉

 寅壱(倉敷市)は、最近トレンドのバイカーのファッションを参考に、肘、膝、後ろ腰に蛇腹プリーツを採用し、動きやすいながらもスリムなシルエットの3930シリーズを投入。綿高混率のカーキ、エンジの2色に加え、ストレッチデニム使いも開発。ワンウオッシュ、ボールバイオ、ブラスト加工で、ビンテージ感のある風合いが特徴だ。

〈ジャケットで新たな市場へ/明石スクールユニフォームカンパニー〉

 明石スクールユニフォームカンパニー(倉敷市)は、3Dパターン、ストレッチ性などに優れる“スマートワン”企画による「ペチクール」UN5000シリーズで、ワークウエア業界にあまりない、作業服にもなるニットジャケットを展開。着心地のよさから、タクシーなど、これまで採用があまりなかった業種へも採用が広がる。

〈インパクトあるデニム/中国産業〉

 中国産業(倉敷市)の「ドッグマン」8675シリーズは、細身のシルエットで、3シーズン着用可能な肉厚なデニム生地を採用。色落ちしにくい反応染料を使い、他社のデニム企画よりドッグマンらしいテーストに仕上げた。ブルゾンはネックウォーマーをしたままでも着用できるよう、襟回りに余裕を持たせ、細かい仕様にもこだわった。

〈ニーズに応え、カラー追加/大川被服〉

 大川被服(倉敷市)は、「定王」1101シリーズで、顧客の要望に応えて、アースカラーを追加した。

 胸ポケットとジップの部分には赤が縁取られ、おしゃれ感を演出、胸と袖口にシークレット反射テープを施し、安全面にも配慮した。

 展示会ではカラーにこだわった見せ方を意識しており、的確にニーズをとらえる。

〈一格上のワークウエア/三愛〉

 三愛(倉敷市)は、これまでより一格上のワークウエア「ジョブズアーマー」の商品群がそろってきた。2101シリーズでは綿高混率でありながら、ストレッチ性が高く、スタイリッシュなデザインと動きやすさを両立した。カラーも同社ではあまりなかった、スプルースグリーンなどを採用、上下でカラーを変えても、おしゃれに着こなせる。

(おわり)